＜JLPGA ファイナルQT 初日◇29日◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部（岡山県）◇6442ヤード・パー72＞

岡山県で北海道出身のどさん子たちが、来季のレギュラーツアー出場権を同じ組で目指した。ツアー1勝の28歳・藤田光里、24歳の山田彩歩、22歳の吉本ここねの3人だ。

貴重な藤田光里のパーティーウェア姿

3アンダー・13位タイでホールアウトした山田は、この組み合わせを見て「驚いた」というが、「同じ地元で普段から顔見知りなのでいいリズムでゴルフができました」と、5つのバーディを奪う上々の滑り出し。

緊張するはずの舞台だが、「昔の話もしてました」となつかしさも感じられる1日に。笑顔で話す姿も見られ、余計な肩の力も抜けたようだ。パー3を除く14ホールのうち12回でフェアウェイをキープ。いい位置からセカンドを打ち、チャンスについたところで仕留める。大事な試合で効率のよいゴルフを展開した。

昨年6月にプロテストに合格し、今年からツアーに本格参戦。主に下部のステップ・アップ・ツアーで戦いながら、レギュラーツアーにも7試合に出場した。しかしそのうち6試合が予選落ち。高い壁に跳ね返された1年でもあった。ただ、そのなかで「レギュラーで優勝したい」という思いは強まるばかり。「毎週試合があるなかで調子が悪くても、練習で戻す方法なども分かってきました」という経験もしっかりと積めた。