＜JLPGAファイナルQT 最終日◇2日◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部（岡山県）◇6442ヤード・パー72＞

今季のメルセデス・ランキング71位でファーストステージから勝ち上がった木下彩は、トータル10アンダーでQTランク2位が確定。来季のレギュラーツアー前半戦にフル出場できることが決定的になった。

大親友・渋野日向子と笑顔の2ショット【写真】

「2度とQTには来たくないと改めて思いました。寒かった。寒いのが苦手で」。冷たい風が吹くコースで、こんな決意を固めた。最終18番パー5では、ティショットがいいところに落ち、2オン狙い。しかし、グリーンが空くのを5分ほど待ってる間に体が冷え切った。「やっぱりダフった。だろうなって」。ミスショットからのボギーで今年を締めくくることにはなったが、それでも来季の出場権はガッチリつかみとった。

昨年もQTは9位と上位で突破。「チャンス」と考えていた今季は4月の「フジサンケイレディス」で最終日最終組も経験した。しかし、夏場に新型コロナウイルスに感染して以降、「2カ月くらいだるさがなくならず、感覚が戻らなかった」と調子を落としてシード獲得に至らなかった。

それでも長いシーズンを終えて、まずは一安心。12月は「ひたすら寝て、あとはマージャンがしたい」と言う。祖父母や両親、弟と全員がマージャンをたしなむ木下一家だが、木下自身はゴルフに時間を使ってきたため、最近まで“仲間外れ”だった。しかし、1年半前に始めてからはドハマり。「家族マージャン」ができるオフを待ちわびてた。