ジェットコースターのようなゴルフとなったのが渋野。開幕前からグリーンに「堅揚げポテチみたい（笑）。1回エッジを挟んでボールの速度を落として、という攻め方もしないと。タッチを合わせて、傾斜を使って寄せにいくパッティングが必要」と“シブコ節”を交えて警戒していたが、その不安が現実のものとなった。

初日は「傾斜を使ってバーディを獲れたりした」と味方につけてバーディを量産。2日目も3パットを喫しながらもスコアを伸ばしたが問題は3日目。18番では3オン3パットのダブルボギーを叩くなど2度の3パットなどで「79」の大たたきを喫してしまう。それでも『強気のパッティングは封印。ジャストタッチ』と、最終日に巻き返し20位に滑り込んだ。

出場権獲得を果たしていたが、やはり古江と渋野も苦戦していた。とはいえ、まだ今年は初日が終わったばかり。勝が「慣れてくれば大丈夫」というように、日本ではなかなかないグリーンに対してまずは慣れることが重要だろう。残り3日、日本勢3人がグリーンを完ぺきに攻略する姿を楽しみにしたい。（文・秋田義和）