トップで8日間を終えたのは韓国のユ・ヘラン。トータル29アンダーで、他を寄せ付けない強さを見せた。ヘランは韓国ゴルフ界でも注目の一人。2020年から韓国ツアーに参戦し、同年はルーキー・オブ・ザ・イヤーを受賞。これまで5勝を挙げている。

18年のイ・ジョンウン6と昨年のアン・ナリンに続き、このQシリーズを制した韓国勢としては3人目。ジョンウン6は翌年「全米女子オープン」を制覇。ナリンは今季のポイントレースで38位に入っている。

先輩達に続く大器として期待を集めるヘラン。来季は米国で旋風を巻き起こす可能性は十分にありそうだ。

■ドイツの至宝　文武両道の才女がプロ転向

トム・ワトソンやタイガー・ウッズ（ともに米国）も在籍していたスタンフォード大出身のアリーン・クラウター（ドイツ）が3位タイでQシリーズを通過した。同大時代はエースとして活躍。全米大学選手権の勝利に貢献した。

20年には欧州女子アマを制すなど、実績は十分。今年8月にプロ転向したばかりで、米女子ツアーには2試合参戦し、ともに予選通過を決めている。小柄ながら正確なゴルフが持ち味。大学時代には勉学でも賞を取るなど、才女がツアー本格参戦を果たすことになる。