<Hitachi 3Tours Championship 最終日(一日競技)◇8日◇京葉カントリー倶楽部(千葉県)>
国内の最強ツアーを決める戦い「Hitachi 3Tours Championship」はJLPGA(国内女子)チームが優勝。桑木志帆、佐久間朱莉、古江彩佳、河本結、竹田麗央、小祝さくらによって、2年連続、そして通算8勝目を挙げた。
優勝したJLPGA(国内女子)チームは、小祝を除き5人が初出場とフレッシュな顔ぶれ。普段接点の少ない男子選手とのラウンドはまさに新鮮。それぞれ、男子のプレーはどう映ったのか。
おなじみのメンバーとなりつつある、6度目の出場の小祝は「すごく優しくて、たくさん面白い話もできた」と笑顔。もはや男子のプレーは見慣れたもの。それよりも男子選手のとラウンドを楽しんだ。そして、小祝とペアを組んだ年間女王の竹田は「バンカーショットも思った以上にフェースを開いていて高い球で、開ける勇気がすごい」と技術的なところで男子の強みを感じたようだ。
さらに今季、メジャー制覇を含む年間3勝を挙げ飛躍の一年を送った桑木は「ショットは女子に比べたら曲がるのですが…」と仰天発言も。パワーがある故、ショットの曲がり幅においては女子に軍配ありという印象だが「そこからのリカバリーがすごかったです」と、どんな状況からもグリーンを果敢に攻める男子選手のプレースタイルに驚かされた。
ペアを組んだ佐久間も同意見。「曲がってからのリカバリーショット」。さらに「やっぱりグリーン周りの引き出しの多さが勉強になりました」と飛距離だけでなく小技のうまさに舌を巻いた。古江も同じく「パワーもすごいですし、小技も色々持っているなと感じました」と話した。
各々、男子の強みを話していく中で、コメントが出尽くした感もあり、最後にコメントを求められた河本は「シニアの方は見た目怖そうなのですが優しかったのです」と、いわゆる“ちょい悪”な見た目も、優しい50代達に心を奪われた。
年に一度、男子、女子、シニアツアーの垣根を越えて行われる今大会。試合展開はもちろん、普段接点の少ない選手同士が織りなすプレースタイルの違いも、この大会の醍醐味だ。