27日、「パリ2024オリンピックゴルフ競技 日本代表ユニフォーム及びメダル報奨金等に関する記者発表会」が行われ、丸山茂樹日本代表監督、服部道子女子コーチが登壇。そこでは葛飾北斎の浮世絵をコンセプトにしたウェアなどがお披露目され、およそ2カ月後に迫るパリ五輪への機運を高めさせた。
そのなか、代表争いもいよいよ佳境へと入っている。男子は6月18日時点の世界ランキングに基づき、オリンピックゴルフランキングが決定。上位15名までは各国最大4名まで、16位以下は15位以内の選手を含めて最大2名に配分され、60人までが出場権を獲得する。海外ツアーは「全米オープン」、国内男子は「ハナ銀行 インビテーショナル」がランキング決定前のラストマッチだ。
現在、世界ランキングトップに立つのは、15位の松山英樹で“当確”。そして2番手からは84位中島啓太、87位久常涼、103位星野陸也と続いていて、その差は小さい。松山についてはこれまで出場について明言をしておらず、丸山監督は「あとは本人が行くという意思を示してくれれば…」と、その動向が気になるところ。そして2枠目争いについては「デッドヒートですね。お互いが調子がいい選手なので最後まで見逃せない」と注目している。
それ以上にし烈な争いとなっているのが女子代表。日本勢トップの畑岡奈紗が18位、23位山下美夢有、25位古江彩佳、30位笹生優花、39位岩井明愛…とトップ50に7人がいる。6月25日時点の世界ランキングにより決定され、海外メジャー「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」、国内女子「アース・モンダミンカップ」が最後の試合。今週は海外メジャー「全米女子オープン」が開催されるなどここからビッグイベントが続くため、順位に大きな入れ替わりが起こる可能性もある。
服部コーチもこの代表争いを「ハラハラして追っています」という。「本当にわからないですね。最後までポイントが大きい大会なので、現在のランキングも拮抗している」と話した。
前回の東京五輪は男子は松山と星野、女子は畑岡と稲見萌寧が出場。稲見が銀メダルに輝いた。「オリンピックは日本で話題になる国際大会。稲見選手が銀メダルを取って盛り上がったので、男子もぜひ(メダルを)取れるように全力でサポートして、日本ゴルフ界が発展していくよう想いを込めながらサポートいていけたら」(丸山監督)、「稲見さんの銀が大反響。日本のジュニアや次世代へ繋げていきますし、年齢性別関わらずできるスポーツでもある。多くのみなさまに応援や、プレーをしていただきたい」(服部コーチ)と見据えた。