きょう29日に、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の最終プロテストが茨城県の大洗ゴルフ倶楽部で始まった。JLPGAツアー出場のために必須となる“会員証”を手に入れるのは上位20位(タイ含む)までに入った選手のみ。7月に始まった第1次予選出場者から数えると“合格率3%”とも言われる狭き門。それをくぐるのは、いったい誰になるのか?
誰でも受けられる? 受験料はいくら? 年齢制限は? JLPGAプロテストの“仕組み”を解説!
JLPGA最終プロテストに挑む選手たち。その仕組みとは?
配信日時:2024年10月29日 03時21分
きょう29日に、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の最終プロテストが茨城県の大洗ゴルフ倶楽部で始まった。JLPGAツアー出場のために必須となる“会員証”を手に入れるのは上位20位(タイ含む)までに入った選手のみ。7月に始まった第1次予選出場者から数えると“合格率3%”とも言われる狭き門。それをくぐるのは、いったい誰になるのか?
その過酷な戦いに注目するにあたり、プロテスト受験の仕組みを説明しよう。もちろん誰でも受けられる…というわけではない。大前提として、出場できるのは『最終プロテスト開催年度4月1日時点で満17歳以上の女子(出生時)』とある。JLPGAは、2019年のテストから参加可能年齢を引き下げ“高校3年生”からの受験が可能になった。多くの高校生が就職、進学を決める時期に合わせた形だ。ちなみに年齢について、上限は設けられていない。
そのうえで、各ステージには受験資格が存在。第1次予選出場者には『JGA/USGAハンディキャップ5.0以下』が求められる。このステージだけは3日間54ホールストロークプレーで実施(2次以降は4日間72ホールのストロークプレー)。今年はA~Fまで6地区で行われ、参加人数に応じて各地区35~40人程度が次のステージへと進んだ。
続いて行われた第2次予選は、上記した第1次予選通過者に加え、『2023年度最終プロテスト出場者』、『2024年6月28日(金)時点のロレックスランキング上位400位まで(申込締切日までに受験申込をした者のうち、上位30名)』などが追加される。いわば一部の選手は“シード”として第1次予選は免除となる。今年は茨城県、岐阜県、京都府とA~Cの3地区で実施。A地区は34人、B地区とC地区は31人が、現在行われている最終プロテストへとコマを進めた。
そして最終テストは、2次予選通過者に加え、条件を満たした選手がここから名を連ねる。その条件とは『2024年度JGAナショナルチーム女子メンバー』、『2024年7月26日(金)時点のロレックスランキング上位50位まで』、『 2024年7月26日(金)時点の世界アマチュアゴルフランキング上位10位まで』、『前年のプロテスト週からのステップ・アップ・ツアー優勝者』や、直近の「日本女子アマ」、「日本ジュニア(女子15歳~17歳の部)」、「日本女子学生ゴルフ」優勝者、「日本女子オープンローアマ」などだ。
今年は105人が、この最終テストに出場する。前述した通り、ここで20位(タイ含む)までに入った選手たちが、JLPGA会員として、今後のトーナメントや、年末に行われるQTに出場する権利が得られる。JLPGAの規定により、原則、正会員にならないとQTの参加資格が与えられないため、選手にとっては命運を大きく左右する一大行事となる。
毎年こうしてふるいにかけられながら、選手たちは“合格”をつかみとっている。ちなみに受験料も必要で、第1次予選は4万円を納付。第2次予選は6万円、最終は10万円を納めることになる。1次から参加している選手は計20万円が必要となるため、費用的にも上位ステージから出られるとメリットは大きい。これを踏まえ、あとは次代の女子ゴルフ界を支える“金の卵たち”の動向に注目しよう!
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