米国で行われた「IMGA世界ジュニアゴルフ選手権」で日本勢が躍動した。日本代表選手団は女子3人が世界一に立った。13~14歳の部で仁科優花(白井中3年)、9~10歳の部で高橋なつ希(入新井第五小5年)、7~8歳の部で常住美結(中野木小3年)がそれぞれ初優勝を飾った。また、根田うの(立命館慶祥高1年)と岩永杏奈(大阪桐蔭高1年)の団体戦ではトータル16アンダーで香港と並んで優勝を果たした。
仁科はトータル9アンダーでシェ(台湾)の追撃を振り切った。前は「前の組からとか、絶対に伸ばしてくるから自分も伸ばさないといけない」。4番で3パットのボギーが先に来たが、7番で3日連続のバーディ。9番パー5では2オンに成功して伸ばした。
予想通り、前の組からシェが追いかけてきた。「わかっていませんでした。でも優勝を意識するといつものゴルフができないので」と目の前のプレーに集中した。14番パー5でで2オンに成功すると、イーグルを奪取。最終18番では80センチのパーパットを沈めて「勝ったと思いました」。笑顔で優勝カップを掲げた。
「パッティングがよかった」とこの3日間を振り返った。ただ、今大会の総距離が5921ヤードでパー73。「ボギーが多かった。短いから簡単、ではないと思いました」と課題も残った。
2022年に11~12歳の部に出場し7位。あと一歩でシード権を逃していた。「その悔しさにリベンジができてよかった。世界のタイトルがなかったので取れてよかった」。このまま米国に残り、「全米ガールズ選手権」(15日開幕)に出場する。
高橋は「65」で回り、トータル19アンダーまでスコアを伸ばした。2位に7打差をつける圧勝。「やっと1位になれてうれしいです。これまでの悔しい気持ちとかをホールにぶつけました」とあどけない笑顔を弾けさせた。
10番パー5で2オンし「ラインもまっすぐだったので狙った」とイーグルも記録し、ボギーフリーでラウンド。昨年は8位だったが、「3日間アンダーパーをとれるように」という目標を掲げ、そしてリベンジに成功した。この優勝で2年シード権を獲得。「来年は(11~12歳の部で)コースが変わるけど、今年みたいに緊張しないで自信を持って臨みたい」と話した。
常住はトータル16アンダーで、2位に13打差をつける完勝だった。「宇宙に飛び出るぐらいうれしい」とよろこびを表現。来年は9~10歳の部に入り、部門のなかでは年下になる。「お姉さんについていけるように頑張りたい」と目を輝かせる。来年が待ちきれなさそうだ。