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馬場咲希のバッグを担ぐのは松山英樹の元エースキャディ「オーガスタを知っているのが大きい」

馬場咲希が米国の地に入った。目指すはオーガスタでのプレー。その相棒は?

所属 ALBA Net
下村 耕平 / Kohei Shimomura

配信日時:2023年3月29日 08時30分

<オーガスタナショナル女子アマチュア(予選) 事前情報◇28日◇チャンピオンズ・リトリートGC(米ジョージア州)◇ 6410ヤード・パー72>

現地29日から「オーガスタナショナル女子アマチュア」が開幕する。予選ラウンド2日間36ホールはオーガスタ・ナショナルGCではなくチャンピオンズ・リトリートGCで行われ、世界のトップアマ72人のうち30位タイまでが、4月1日にオーガスタでの決勝ラウンド、18ホールをプレーできる。

日本勢は過去最多の10名が参戦する。そのなかの1人、昨年の「全米女子アマ」チャンピオンで世界アマチュアランキング3位につけている馬場咲希(代々木校2年)は、松山英樹の元エースキャディ、進藤大典氏と初タッグで大会に臨む。

馬場と進藤キャディは共通の知人の紹介で知り合い、進藤キャディから「担がせてもらえないか」と逆オファーを受けた。父親の哲也さんは「お父さんと進藤さんはどっちがいい?」と本人に聞くと娘は「進藤さん」と即答。今回のコンビが実現した。

進藤キャディといえば、松山がプロになる前から2018年まで6年間エースキャディを務め、国内外で数々の優勝をサポートしてきた。現在は中継の解説などで活躍。試合でキャディを務めるのは、19年2月に松山のバッグをスポットで担いだ「WMフェニックス・オープン」以来、約4年ぶりとなる。

プライベートで馬場と一緒に回ったことがある進藤キャディは、「ドライバーのキャリーが250~260ヤードとめっちゃ飛びますし、ショットもアプローチもパターも上手くて才能にあふれている。この試合だけでなく今後の将来が楽しみ」と17歳のゴルフを絶賛。そして、「今週は邪魔しないように(笑)。彼女に気持ちよく楽しんでやってもらえるように、コースを簡単に感じてもらえるように、キャディできたらいいなと思います」と話す。

一方、馬場が進藤キャディに期待するのは、「オーガスタを知っているのが大きいのかなと思います」と、6度マスターズで担いでいるオーガスタでの経験だ。そのためには予選は通りたいところ。昨年の全米女子アマ優勝の権利で、今季は「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」以外のすべての海外メジャーに出場できる馬場。実は今大会優勝で得られる特典もそれと同じ。だから、オーガスタでプレーすることが大きなモチベーションになっている。

「全米アマ以来のアメリカの試合でウキウキな感じ(笑)。やっぱり結果を求めるのもありますけど、自分のなかではけっこうお祭り的な位置づけで、予選通過したらオーガスタでプレーできるので、しっかり楽しもうと思います」

予選ラウンド2日間は世界アマチュアランキング1位のローズ・チャン(米国)との組み合わせとなった。一緒に回るのは初めてで「ローズ・チャンについていけるように頑張りたい」と、それも楽しみの1つとなっている。

今大会を終えると、来週は「マスターズ」を観戦。その後は一週間米国内で調整し、今季女子メジャー初戦「シェブロン選手権」(テキサス州・4月20~23日)に乗り込む。「いままでの遠征のなかで一番長い遠征(4週間)なので、アメリカでの生活を想像しながらできたらいいと思います。マスターズのあとに一週間空くんですけど、チャンスがあればディズニーワールド(フロリダ州オーランド)にも行きたい」というプランも。馬場にとって刺激的な1カ月の遠征となりそうだ。(文・下村耕平)

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