<アジアパシフィック女子アマチュア選手権 3日目◇3日◇サイアムCC ウォーターサイドC(タイ)◇6309ヤード・パー72>
苦しいムービングデーだった。首位と2打差の単独2位でスタートした六車日那乃だったが、「76」を喫してトータル6アンダー・15位タイに後退。トップとは12打差に開いた。「ダボが3つあったので、悔しかったです」と唇をかんだ。
2番パー3で1つめのダブルボギー。出鼻をくじかれた。7番パー3でバーディを奪取したが、後半の12番パー3でダブルボギーと流れに乗れない。16番バーディで迎えた直後の17番で3つめのダボ。ラウンドが進むにつれて「ショットが力んできていた」。取り返そうとする気持ちがショットの乱調につながった。
ダボを打った原因の一つとして、「バンカーに入って(目玉で)アンプレヤブルにするしかなかったり」とツキもなかった。ただ「埋まっていたのは不運でしたが、ショットがダメでそこ(バンカー)に行った。もう少し改善出来たら」とアンラッキーを防ぐためにも、ショット復調は急務だ。
この日は予選ラウンドに比べて、ビッグスコアが頻発。トップ20の中でオーバーパーを打ったのは、六車ただ一人だ。「同じ組の人もすごくいいプレーをしていた。自分が耐えられなかっただけ」。悔しいラウンドになったが、「あまり焦りはない。もう終わってしまったことなので、あす頑張ろうという感じです」と気持ちの切り替えはできている。
「この後はショットを調整します」と言い残して練習場に向かった21歳。優勝は限りなく厳しい状況となったが、初出場の大舞台で爪痕を残したい。