渋野日向子、原英莉花らの18年組は通算34勝 プロテスト合格年度別に調査!最強“華の●期”はどの世代?
過去のJLPGA最終プロテストを調べてみて分かった、最強世代とは?
配信日時:配信日時: 2024年11月1日 02時30分
29日から茨城県の大洗ゴルフ倶楽部で始まった日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の最終プロテストも、いよいよ終盤戦に突入。ここから合格者たちが決まり、ツアープロの道を歩むことになる。このテストを突破するだけでも大変だが、ルーキーたちは息つく暇もなく、この後にはトーナメントでの活躍を目指し努力を続けることになる。そこで今回は、過去のプロテスト合格年別の勝利数を見て、最強の“華の●期”を割り出してみた。
ここでは現在もツアーで活躍する選手が多く、今季の最年長シード選手・全美貞(韓国)が合格者にいる2006年度(78期)以降のテスト合格者の勝利を調査し、見てみることにした。するとそのなかでは、全美貞の25勝のほか、14勝の有村智恵、6勝の藤田さいきと笠りつ子が『計51勝』を挙げている、この06年合格者が最もツアー優勝を挙げている年だった。
そして、20勝の鈴木愛、13勝の成田美寿々に加え、藤田光里、松森彩夏、サイ・ペイイン(台湾)が1勝ずつを挙げている13年度合格組(85期)の『計36勝』が2位という結果が出た。以下、13勝の稲見萌寧、6勝の渋野日向子、5勝の原英莉花らを擁し、『計34勝』を積み上げてきた18年度(90期)が3位。12勝の山下美夢有や6勝の西村優菜、西郷真央らが合格した19年度組(92期)の『計31勝』が4位と上位になっている。
ただ、もちろんツアーに長くいればいるほど優勝数を積み上げられる確率は高くなる。そこで1年の平均勝利数という観点で見てみると、結果は大きく変わってくる。その前にまず算出方法だが、プロテストの開催時期など制度が異なるため、条件を同じにするためここでは便宜的に『実質的なルーキーイヤーとなる合格翌年から、24年シーズンのここまでを1年間』として平均を割り出すことにした。
すると前述した勝利数1位の06年組は『年平均2.8勝』という結果に。そして、ここで1位に輝いたのは、『年平均6.3勝』を挙げている21年度合格組(94期)だった。この年は今季7勝を挙げる竹田麗央や、通算5勝の川崎春花ら、現在ツアーを席巻する通称・ダイヤモンド世代が多く合格者に名を連ねた年だ。“急成長株”というのが、この数字でも感じられる。
続いて『年平均6.2勝』を挙げる山下らの19年度が2位。さらに稲見らの18年度組と、新型コロナウイルスの影響でテスト開催時期が延期され、テスト開催は21年になった岩井明愛、千怜らを擁する20年度組が『年平均5.6勝』で3位に並ぶ。近年は試合数も増加。そのなかで年間女王になっている勝ち頭=エースの存在が、底上げしている。
ここまでは勝利数に注目してきたが、では優勝者数という観点で見るとどうなるだろうか? すると1位は9人のツアー優勝者を輩出した18年度組になる。稲見、原、渋野のほか、大里桃子(3勝)、河本結、菅沼菜々(ともに2勝)、三ヶ島かな、臼井麗香、高橋彩華(いずれも1勝)が、これまでにツアーで優勝している期だ。
さらに11勝の小祝さくらを筆頭に、その前年の17年度組も、勝みなみ(8勝※アマ優勝含む)、新垣比菜(2勝)、植竹希望、吉本ひかる、淺井咲希、小滝水音(いずれも1勝)の7人を輩出。ここは合格者に黄金世代が多く名を連ねており、改めて、その世代の強さを感じる結果となった。
プロテスト合格確率は“3%”と、これだけでも十分に難関だが、本当の勝負は合格した後。さて、来年ルーキーとして戦う24年度組は“豊作の年”になるのだろうか?
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