<ユニクロ アダム・スコット ジュニアチャンピオンシップ 事前情報◇28日◇フォールズクラブオブパームビーチズ(フロリダ州)◇男子6757ヤード&女子5970ヤード・パー72>
現地時間29日(水)より3日間の日程で開催される第3回「ユニクロ アダム・スコット ジュニアチャンピオンシップ」。今年はJGAナショナルチームから松井琳空海と藤本愛菜の2名が招待選手として出場する。
藤本は上田桃子、吉田優利、渋野日向子らを教えている辻村明志コーチに指導を受けている唯一のジュニア選手。5月開催された国内女子ツアー「RKB×三井松島レディス」では辻村コーチをキャディに出場。2日目にスコアを落とし予選落ちを喫したが、その後指導を受けた際にパッティングの調子が劇的に良くなったという。その甲斐あって翌週の「九州女子選手権」(5月14日~16日)で大会2度目の優勝を挙げた。そのいい流れを維持し初の米国での試合に臨むこととなった。
フロリダ特有のバミューダ芝のグリーンには「重たくて、コーライとベントの間という印象です。芝目を気にせず打ち切ることができればけっこう入りますね」と若干苦戦をしつつも、対策も見出している様子だった。環境の変化に負けず、パッティングの調子が維持できれば優勝も見えてくる。
「私の憧れの選手」だという姉弟子の吉田はペンシルベニア州のランカスターCCで開催される海外女子メジャー今季2戦目の「全米女子オープン」に出場する。飛行機で3時間ほどと決して近くはないが、同門の選手が米国にいるのも心強い。辻村コーチからは「いろいろと経験をしてきなさい」と送り出されたという。
今年の開催コースであるフォールズクラブオブパームビーチズ(フロリダ州)は池が多く絡むコース。「池が目に入ると気になってしまって苦手意識がありましたが、今年のクイーンシリキッドカップからそれもなくなりました」とニュージーランドで開催された国別対抗戦で苦手を克服。海外での試合は若い選手が成長する大きなきっかけになることも多い。将来はかつての上田や、現在の吉田のように米ツアーで戦うのが目標だという藤本。アメリカでの一戦、今後のゴルフに生きる経験としていきたい。