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クラブで試行錯誤の春は脱却? 原英莉花のこれまでとは違う“感覚”「ウッドはすごく良い感じ」

原英莉花が“苦手な春先”を脱却? そこには、こんな秘密が。

所属 ALBA Net編集部
笠井 あかり / Akari Kasai

配信日時:2025年3月2日 01時00分

<セントラル・フロリダ選手権 2日目◇1日◇ウィンターヘイブンCC(米フロリダ州)◇6572ヤード・パー72>

米国女子ツアー“昇格”を目指して、下部エプソン・ツアーでの歩みをスタートした原英莉花。今季初戦の2日目は「69」と伸ばし、トータル5アンダー・15位タイに浮上した。最終ホールでのボギーが悔やまれるが、それでも、一日を通して安定したプレーを続けた。

【写真】これが“いい感じ”のすべてキャロウェイに替わった原英莉花の14本

インからティオフして、12番でボギーが先行。ただ、直後の13番パー5で取り戻すなど、要所で締めた。すると実測460ヤードの18番ではフェアウェイから2オンに成功し、13メートルを決めてイーグル。「寄せればいいかなと思ったけれど、最後のひところがりで入ってくれた。大きかったです」。このホールで連日の二重丸に、上がりホールを見物していた20人ほどのギャラリーが沸いた。

「前半なかなか乗れないなかで、最後イーグルが来てくれた。ちょっといい流れになったかなと思ったけれど…」。後半も5メートルを流し込んだ2番パー3、グリーンエッジからチップインした7番でバーディ。だが、深めに読みがちのパッティングが決まらないまま、最終9番では窪地からのアプローチが“チャックリ”してボギーを喫した。「なかなか伸ばせずというなかで、最後落としてしまったのはもったいない」と肩を落とす。

自他ともに認めるスロースターターで、春は苦手な季節。例年そう言われてきた理由は、クラブセッティングがしっくりくるのに時間がかかっていたからだ。ただ、今年は異なり、ハマっている。「ウッドに関してはすごく良い感じ。アイアンはちょっとだけ不安なところもあるので練習ですね」。セッティングに自信を持てているからこそ、“練習で改善したい”という言葉にもつながっている。

クラブをしっかり振り抜くことができ、パーオン率は83.3%(15/18)と好数値。それでも、バーディパットは6~7メートルほどのものが目立った。「攻めきれないところがあるし、もう少し寄せていきたい」とさらに精度を求めていく。

首位とは変わらず、5打のビハインド。「しっかり伸ばしていきたい。ガンガン攻めていきたい」と最終日のビッグスコアを誓うと、そのままアプローチ練習場に向かい、窪地から上げたり転がしたりのバリエーションを練習していた。悔しさを闘志に変え、デビュー戦を華々しいものにしたい。(文・笠井あかり)

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