<JLPGA新人戦 加賀電子カップ 最終日◇6日◇グレートアイランド倶楽部(千葉県)◇6589ヤード・パー72>
5度目のプロテスト挑戦で悲願成就。元ナショナルチームの22歳・六車日那乃(むぐるま・ひなの)は、一生で一度のタイトルがかかる新人戦をトータル7アンダー・4位で終えた。
グレートアイランドCは馴染みのあるコース。2019年には同会場で行われた「伊藤園レディス」に出場し、今年も姉弟子である上田桃子の応援で訪れるなど、何度も足を運んでいる。「『こうしたほうがいいかな』とか。すごく活用しました」と当時の記憶を思い出しながらプレーできたことはアドバンテージ。ただ、予習済みのコースだったからこそ最終日の5バーディ・3ボギーの『70』というスコアに「納得はしていない」。
後半15番ホールまでで4つのバーディを奪っていたが、上り3ホールで2ボギー。「最後の3ホールは本当に何をやっているんだという感じです」と不完全燃焼。「今はこういう自分なので、もっと頑張ろうと思います」とこの悔しさを糧にするつもりだ。
オフシーズンのテーマは「癖と向き合うこと」。ショットが悪くなるとスウェーしてしまい、さらに頭も上がってしまう癖があると話す六車。こうした傾向は自分で把握しており、「そこに対して、どういう考え方をしたら正しくなるのか。探りながらやりたい」と明確な目標を持って来季に向けて仕上げていく。
来季の前半戦出場権がかかる「ファイナルQT」はトータル8オーバー・63位タイ。35位前後のボーダーラインに届かず涙をのんだ。来季は主戦場のステップ・アップ・ツアーから下克上を狙うこととなるが、「プロとして初めてなので、(ワクワク感が)あります」。今は新たな挑戦を心待ちにしている。