<JLPGA新人戦 加賀電子カップ 最終日◇6日◇グレートアイランド倶楽部(千葉県)◇6589ヤード・パー72>
プロテストに合格した選手たちが一生で一度のタイトルをかけて戦う恒例の新人戦。4回目の最終プロテストで合格した都玲華はトータル6アンダー・5位タイで終え、今年一年を締めくくった。
「耐える一日。思ったようなプレーはできなかった」。最終日は強い風が吹き、3日間の中では最もタフなコンディション。2バーディ・1ボギーの「71」とアンダーで回ったものの、ちょっぴり悔しい結果となった。
さらに、3日間通して、「70」、「69」、「71」とアンダーをマークし続けたが「今の状態としてはそのぐらいかなっていう風に思います」と決して納得は行っていない。「やっぱりパターですね」とグリーン上での課題に頭を悩ます日々が続いている。2日目では2回、初日、最終日とそれぞれ1回ずつ3パットを喫する場面もあった。さらに「バーディパットも決め切れない」と、パッティングはこのオフで取り組む最優先事項と話す。
それでも「ほんとに楽しかったです」と一生に一度の大会を謳歌した。「プロテスト、QTと苦しい場面が多いラウンドが続いていたので余計に楽しかったですし、(福田萌維)めいめいと(六車)日那乃さんと真剣な話も、楽しいも話しができて、とにかく楽しい3日間でした」。
「ファイナルQT」はレギュラーツアー前半戦フル出場権の目安とされる35位前後には届かなかったが、限定的な出場権は手にした。ルーキーイヤーとしてこんなこんな目標を立てる。「リランキングでも後半戦に出られるようにして、優勝もできるようにっていうのが来年の目標」。限られた試合数となるが「しっかり上位に食い込んでチャンスを掴めるように準備したい」とレギュラー本格参戦に向けて力を込めた。
そして、今大会で73万5000円の初任給を手にした。「初めてそんな大きい賞金を貰えたのでめっちゃうれしいですね」。賞金の使い道も気になるところだが「すでに色々買ったりしているので(笑)」と自分へのご褒美はすでに購入済み。笑顔がはじける20歳が、プロゴルファーとして歩み始めた。