<JLPGA新人戦 加賀電子カップ 2日目◇5日◇グレートアイランド倶楽部(千葉県)◇6589ヤード・パー72>
最終プロテストは2回目の受験で合格。そして「ファイナルQT」では18位とレギュラーツアー前半戦フル出場権を手にした入谷響。新人戦でもその実力をいかんなく発揮している。
初日から「68」をマークし、トータル8アンダー・2位タイで最終日を迎える。入谷は、アマチュアだった今年3月の「明治安田レディス ヨコハマタイヤゴルフ」で生涯初のホールインワンを決めると、朝日大に進学し、4月には大学の公式戦でもエースを達成。さらに「ファイナルQT」でも記録し、年に3回もホールインワンを達成した。
今大会、初日は5番パー5でイーグル。2日目は12番から4連続バーディを決めるなど、“派手”なゴルフを披露しているが「同組の(荒木)優奈ちゃんがバーディを取っていたから、『私、良くないのかな』みたいな錯覚に陥っちゃっていました」と話した。
6バーディ・2ボギーという内容にも「もっと伸ばせたという印象」とまだだま伸びしろがあると考えている。「飛距離を狙いに行ってちょっとズレちゃったり、セカンドで狙いすぎて悪い位置につけたり」と攻めた結果の2ボギー。首位はトータル11アンダーまで伸ばし、最終日は3打差を追いかける展開。「追いかける方がやりやすいと思うので、もっと取れるように進めていければ」とさらなるバーディ量産を目指す。
そして今大会は賞金が付与されるが、使い道は「貯金」と堅実派。ただ、今は2.5次元ミュージカルにはまっているようで「そこにも使えれば…」と“推し活女子”の一面も見せた。
来季はレギュラーツアーへ本格参戦となるが、「プロになった実感はないですが、応援してくれる方へいい報告ができるようにしたい」と、ルーキーイヤーは感謝の思いを結果で表すことを目標としている。(文・齊藤啓介)