プロテストに合格した選手が合格年度No.1の座をかけて争った「JLPGA新人戦 加賀電子カップ」で、これからプロ生活が始まる97期生の選手たちに“今年の漢字”を書いてもらった。今回は寺岡沙弥香をご紹介!
2002年9月14日生まれ、大阪府高槻市出身。4歳からゴルフを始め、3回目の最終プロテストにてトータル10アンダーのトップ合格を果たす。目標とする選手は宮里藍だ。
スケッチブックに書いた漢字は『嬉』。今年の漢字を絞り出すのに時間もかかる選手がいる中、寺岡はすぐに書き始めた。「やっぱりうれしいかな」と一言。プロテストの受験は今年で5回目。22年、23年と“最終”に進むも惜しくも届かず。そんな2年を過ごし「今までより受かる自信はありましたが、トップ通過はまさか過ぎて(笑)」と望外の結果に笑みがこぼれる。
ただ、プロテスト直前まで決して調子がよかったわけではない。「すごく心配で、全部いまいちでアプローチだけよくて。パターは初日のスタート20分前ぐらいに持ち方を変えた」と、一か八かの“賭け”に打って出たほど。
そのパターの悪さが出てしまった「ファイナルQT」で「チャンスに付けば付くほど打てない」とグリーン上で苦しみ、結果は54位。レギュラーツアー出場権の獲得とは行かず「ショックです」とシーズンを締めくくることはできなかった。
これからプロゴルファーとして歩みを始めるが、「推しにしてもらえるような選手になれたら」とプロとしての理想像を描く。「私をイチ推しっていう人はなかなかいないと思いますが(笑)」と、最後は自虐ネタでおどけてみせる明るいキャラクターの持ち主だ。