＜アジアパシフィックアマチュア選手権　事前◇25日◇ロイヤル・メルボルンGC（オーストラリア）◇7055ヤード・パー71＞

昨年の「アジアパシフィックアマチュア選手権」で35位タイと悔しい結果に終わった山下勝将（まさゆき・近大3年）。昨日の途中から体調不良で離脱していたが、練習ラウンド2日目のハーフターンのタイミングから合流した。

「すぐ頭痛がするタイプで、お腹も弱いんです。海外に来ると体調崩しがちで…。それと寒さと風もあったので」と、慣れない環境に悩まされたが「薬を飲んで、体調はもうばっちり」と笑顔で答えた。

そんな山下は、「去年はいいスコアを出せませんでした。1年間自分がやってきたことを試せると思うので今年は頑張りたいです」と今大会へは並々ならぬ思いを持って臨んでいる。

この1年磨いてきたことは「アプローチとパター」。「前は部活でラウンドするときくらいでしたが、時間を見つけては練習に行きます。姉が六甲国際で練習するときに一緒にやるときもありますし、自分だけのときもあります」と、国内女子ツアーで活躍する姉・美夢有とともに腕をショートゲームの腕を磨いた。

今大会が開催されるロイヤル・メルボルンGC（オーストラリア）は、グリーンのアンジュレーションが激しく、落としどころによっては簡単に3パットしてしまう。さらに練習ラウンドでは連日10m/sの風が吹いており、グリーンをとらえることも簡単ではない。

そんなコースだからこそ、ショートゲームを磨いてきた山下は試したくてわくわくしているのだ。特にカギとなるのは「パッティングです」と一言。続けて、「グリーンとフェアウェイの転がりがあまり変わらなくて距離感もつかめるので、アプローチよりも寄せられると思います。ファーストパットで寄せて、3パットしない」と、言い聞かせるように答えた。

「自分のプレーができたら上位に食い込めると思うので頑張ります」。1年前のリベンジ。そして自分のやってきたことの答え合わせがどうなるか楽しみだ。（文・杉本夏希）