プロテストに合格した選手が合格年度No.1の座をかけて争った「JLPGA新人戦 加賀電子カップ」で、これからプロ生活が始まる97期生の選手たちに“今年の漢字”を書いてもらった。今回は入谷響をご紹介!
愛知県出身の2005年12月21日生まれ。6歳からゴルフを始め、2回目の最終プロテスト挑戦で合格を手にした。目標とするゴルフファーは畑岡奈紗、そして所属するトミーアカデミーの主宰である中嶋常幸だ。
スケッチブックに書き出した漢字は『喜』。「無事にプロテストに受かった喜びと、その後のファイナルQTも突破できた喜び」。そんな充実した1年を総括する一文字だ。
プロテスト合格には、トミーアカデミー主宰の中嶋の存在も大きい。最終プロテスト前には、会場である大洗ゴルフ倶楽部に何度も来てくれたそうで「アドバイスをいただけるだけで全然違いますし、マネジメントがしやすくなって助けられた」。師匠の助言もあって無事に合格をつかみ取り、その日のうちに報告。「あめでとうと言ってもらえた」と喜びもひとしおだ。
また、入谷は今年に入って3回もホールインワンを達成する、まさに“持っている”年でもあった。アマチュアだった今年3月の「明治安田レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント」で生涯初のホールインワンを決めると、朝日大に進学した4月には大学の公式戦でもエースを達成。さらに11月の「ファイナルQT」でも記録した。
「明治安田の時にホールインワンして、中嶋プロから『このホールインワンが今年のいい結果に繋がる』と言われて、本当にその通りになった」。先見の明があったのか、師匠のあの時の言葉を思い返すと“予言的中”となった。
来季はレギュラーツアーへ本格参戦となる。プロになった実感がないとあどけない表情を見せながらも「応援してくれる方、中嶋プロにいい報告が絶対にできるようにしたいと思っている」と意気込みを口にした。国内女子ツアーはもちろん、海外での活躍を夢見る入谷。「来年の結果次第ですが、アメリカでも戦いたいと思っているので優勝を目指していきたい」と力を込めた。