<トラベラーズ選手権 初日◇22日◇TPCリバー・ハイランズ(米コネチカット州)◇6852ヤード・パー70>
PGAツアーメンバーになってから13年。ローリー・マキロイ(北アイルランド)が、ツアー自身初のホールインワンを達成した。
スポットライトが当たったその1発は、214ヤードに設定された8番のパー3。5番アイアンでティショットを放つと、ピン手前3メートルほどに着弾し、そのまま転がってカップに吸い込まれた。
エースの達成を確認すると、両手を大きく上げて万歳。興奮を全身で表現し、同組のビクトル・ホブラン(ノルウェー)、トム・キム(韓国)とハイタッチで喜びを分かち合った。
「あれはきょう一番のショットだった。カップに入ったのはボーナスだけど、とてもクールだった」。メジャー4勝を含むツアー通算23勝を誇るマキロイだが、同ツアーでのエースは“意外”にも初めて。実に3253個目のパー3での達成だった。
それでも、冷静さは忘れない。ボールをカップから拾ったあと、観客のなかにボールを投げ入れた。「僕は感傷的ではない。ゴルフボールよりもトロフィーのほうが欲しい」と、目指しているのは勝利。この日のプレーは「少し調子が上がったのはホールインワンのおかげ」と9番、10番で連続バーディを奪うなど伸ばしたが、ボギー5つが響いて初日は2アンダーでホールアウト。やや出遅れるスタートとなった。
「ミスを減らさないといけない」と残り3日間を見据えるが、運も味方につけた滑り出し。首位との8打差を追いかけるが、最後にまたしても女神がほほ笑むだろうか。