PGAツアー2勝の30歳、グレイソン・マレー(米国)が25日の朝に亡くなったことを同ツアーが発表した。
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【訃報】グレイソン・マレーが突然の死去 米ツアー2日目に棄権した翌朝に…原因は未発表
今年1月の「ソニー・オープン・イン・ハワイ」でツアー2勝目を挙げた30歳のグレイソン・マレーが亡くなったことがPGAツアーより発表された。
配信日時:2024年5月25日 23時15分
PGAツアー2勝の30歳、グレイソン・マレー(米国)が25日の朝に亡くなったことを同ツアーが発表した。
「グレイソン・マレーが今朝亡くなったことを知り、本当に驚愕していて、言葉がない」とPGAツアーのジェイ・モナハン会長。「PGAツアーは家族であり、家族の一員を失えば2度と同じには戻らないグレイソンを悼み、彼の愛する人たちに謹んで祈りを捧げる」とコメントを発表した。
テキサス州フォートワース、コロニアルCC(パー70)で開催されている「チャールズシュワブ・チャレンジ」に出場していたマレーは初日に「68」をマークし11位タイ発進を決めていた。しかし第2ラウンドは14番から3連続ボギーを喫し16ホールをプレーして2オーバー。2ホールを残して「体調不良」で棄権した。
「マレーの両親と連絡を取った」というモナハン会長は「トーナメントは続けて欲しい」と言われたことを明かし、「彼らの意思を尊重して大会は継続する」とした。マレーが亡くなった詳細は未だ明らかにされていないが、モナハン会長はテキサス州フォートワースに向かっており、選手やツアー関係者に「大切な人を失った人へのカウンセリングを用意している」とメールを送った。
ノースカロライナ州ラレイ出身でアリゾナ州立大、ウエイクフォレスト大などを経て2016年に米国男子下部のコーン・フェリーツアーの「ネーションワイド・チルドレンズホスピタル」で勝利、17年にはPGAツアーの「バーバゾル選手権」でツアー初Vを挙げた。
その後シード落ちとなったが23年には再び下部ツアーで2勝を挙げ、24年はPGAツアーに戻り1月の「ソニー・オープン・イン・ハワイ」でキーガン・ブラッドリー(米国)とアン・ビョンハン(韓国)とのプレーオフを制しツアー2勝目を挙げたばかりだった。
一方でマレーは過去にアルコール依存症で苦しんだ日々を送っている。17年のバーバゾル選手権での勝利後は、二日酔いでのプレーも続き予選通過ができずにシード落ちとなった。「ルーキーイヤーの優勝は、僕にとって最高の出来事でもあり、最悪の出来事でもあった。優勝したことがぼくのなかで怪物となった」という。
今年のソニー・オープン・イン・ハワイでの優勝では「簡単ではなかった。何度もあきらめようと思った。自分をあきらめる。ゴルフをあきらめる。人生をあきらめようと思ったこともあった」と語っていた。
今季はここまで12試合に出場し、1回の優勝を含むトップ10が2回。「マスターズ」では51位、「全米プロゴルフ選手権」は43位タイだった。(文・武川玲子=米国在住)
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