＜WGC-ブリヂストン招待 3日目◇4日◇ファイアーストーンCC(7,400ヤード・パー70)＞

過去8勝を挙げている舞台に2014年以来に戻ってきたタイガー・ウッズ（米国）。2日間を終えて首位と5打差の10位タイと好位置につけていたが、上位に進出したいムービングデーに1バーディ・4ボギーの「73」。トータル3アンダーの28位タイと優勝争いから大きく後退した。

【写真】タイガー・ウッズのアイアンショット連続写真

今日のラウンドについて「最低のプレーだった」と吐き捨てたウッズ。「ボールをクリーンにヒットできてない」と特にショットを課題に挙げる中で、「いくつかはいいショットもあった」という例に挙げたのが16番パー5。ティショットを大きく右に曲げ、木がスタイミーでレイアップもままならず。だが、残り228ヤードの3打目をピン4.3mにつけるナイスショット。惜しくもバーディとはならなかったが、“ザ・モンスター”に集まった多くのギャラリーの歓声を引き出した。

さらに最終18番は残り114ヤードの2打目は大きな弧を描くとそのままピンにヒット。カップインはならず、はじかれて4m先まで転がってしまいバーディはならなかったが、もう少しで旗包みかというショットを見せてファイアーストーンに集まったファンを魅了した。

明日で、ここファイアーストーンで世界ゴルフ選手権が行われるのは最後となる。「明日は絶対に楽しむ。ここはクラッシクで偉大なゴルフコースの1つだから」と優勝争いから離れても気持ちは切れていない。たくさんの思い出が詰まったコースでの最後の18ホール。これまで何度も奇跡を起こしてきたタイガーなら、何かやってくれる気がする。（文・秋田義和）