＜HSBCチャンピオンズ　2日目＞◇6日◇シャーシャン・インターナショナルGC(7,143ヤード・パー72)

　世界の舞台でも今季4勝を挙げた爆発力は色あせない。

　中国上海にあるシャーシャン・インターナショナルGCを舞台に開催されている、「WGC-HSBCチャンピオンズ」の2日目。イーブンパーの38位タイからスタートした石川遼がこの日5つスコアを伸ばし首位と5打差の10位タイに躍進した。

「前向きにプレーできた」遼、イーブンパー38位タイ発進！

　「イメージした通りにいくショットが今日は多かった」切れ味抜群のアイアンショットがチャンスを作り出すとイーブンで迎えた5番ホールでこの日初バーディ。さらに6番、7番、8番と傾斜のきついグリーンを読みきり4連続バーディを奪って見せる。後半10番、13番とボギーを叩くも圧巻は14番。ロングホールのセカンドショットをピン横1メートルにつけ楽々イーグルでスコアを取り戻す。その後も安定したプレーを見せた石川は最終18番もバーディで締めトータル5アンダーでホールアウト。強豪ひしめくフィールドで堂々トップ10入りを果たした。

　「昨日を終えた時点で、良ければ4アンダーくらいを出せると思っていましたが、本当にそのスコアが出せて気持ち良かったですね」とこの日のプレーを手応えと共に振り返った石川。「今日のようなゴルフはもう出来ない」と謙遜したが、その爆発力は中国のファン、そして世界のトッププロ達の目にしっかりと刻まれたはずだ。リーダーボードの頂点にいるのはあのタイガー・ウッズ(米国)。失うものなど何もない若武者は上だけを見て難コースを攻めまくる。