「今回の全米プロでは何か違う雰囲気を感じました。それは、ティショットでフルスイングする場面があまり見られなかったことです。素振りのときでも、トップでシャフトが垂れるくらい深く入れるのですが、脱力素振りというのか、ヘッドの重さを感じているのか。最近では見られない素振り。マン振り!といわれるようなショットは私が撮影した場面では1度も見られませんでした。飛距離に関してはクラブやボールの良さもあり、それなりに出ていたので特に影響はなかったのでしょう。でも迫力の面ではドライバーでの強さは感じなかった。その代わりにトラブルや大事なパットの雰囲気はガラッと変わり、全盛期を思い出させるような迫力ある表情、スイングでパワーをはき出していました。その瞬間スイッチが入ったように、こちらもドキドキを覚えました」(岩本カメラマン)
最終日のウッズからはなんとしても首位を捉えるというオーラが随所に感じられた。なかでも、岩本カメラマンが凄みを感じたのは9番と18番だったという。
「特にすごかったのは9番のセカンド。普段からトラブルのときの撮影位置はできるだけ飛球線近くに入って迫力ある写真を狙っていますが、その9番では全盛期のときのような位置取りでも「下がるように」といわれず、そこから放たれた一打はシュッ!と自分の真横を通り過ぎていきました。その音は時間がたった今でも思い出すくらい迫力あるショットでした。そしてギャラリーの押し寄せる波にもまれながらタイガーが真横を通り過ぎるまでシャッターを押し続けた。あっという間に私はギャラリーの波にのまれていました。『これだ!この雰囲気だ!またこのドキドキを味わえる!タイガーが戻ってきた!』。そんな思いが沸き上がりました」と述懐するほど、鳥肌ものの瞬間だった。
「最終18番のガッツポーズは『どうだ!これがタイガーだ!まだまだやれるぞ!』と自分にいい聞かせるのと同時に応援してくれた大勢のギャラリーへ『ありがとう!』と感謝をこめているようなアクションに感じました。ガッツポーズを終えて何歩か進み、ほうを膨らませ、息をはき出し、天を見上げた表情はすべてを出し切った満足気な表情で、その先にいたキャディーのジョーと見つめ合う表情は苦しいときもずっとそばにいて支えてくれた相棒への感謝をこめた最高の笑顔に見えました」(岩本カメラマン)
海外メジャー15勝目を挙げたときにこそ、ウッズ完全復活は果たされる。そのときが近づいているのは、今回の気迫あふれるプレーからも一目瞭然。もっとも身近で感じた岩本カメラマンのこの1枚が、その瞬間が間もないことを物語っている。
最終日のウッズからはなんとしても首位を捉えるというオーラが随所に感じられた。なかでも、岩本カメラマンが凄みを感じたのは9番と18番だったという。
「特にすごかったのは9番のセカンド。普段からトラブルのときの撮影位置はできるだけ飛球線近くに入って迫力ある写真を狙っていますが、その9番では全盛期のときのような位置取りでも「下がるように」といわれず、そこから放たれた一打はシュッ!と自分の真横を通り過ぎていきました。その音は時間がたった今でも思い出すくらい迫力あるショットでした。そしてギャラリーの押し寄せる波にもまれながらタイガーが真横を通り過ぎるまでシャッターを押し続けた。あっという間に私はギャラリーの波にのまれていました。『これだ!この雰囲気だ!またこのドキドキを味わえる!タイガーが戻ってきた!』。そんな思いが沸き上がりました」と述懐するほど、鳥肌ものの瞬間だった。
「最終18番のガッツポーズは『どうだ!これがタイガーだ!まだまだやれるぞ!』と自分にいい聞かせるのと同時に応援してくれた大勢のギャラリーへ『ありがとう!』と感謝をこめているようなアクションに感じました。ガッツポーズを終えて何歩か進み、ほうを膨らませ、息をはき出し、天を見上げた表情はすべてを出し切った満足気な表情で、その先にいたキャディーのジョーと見つめ合う表情は苦しいときもずっとそばにいて支えてくれた相棒への感謝をこめた最高の笑顔に見えました」(岩本カメラマン)
海外メジャー15勝目を挙げたときにこそ、ウッズ完全復活は果たされる。そのときが近づいているのは、今回の気迫あふれるプレーからも一目瞭然。もっとも身近で感じた岩本カメラマンのこの1枚が、その瞬間が間もないことを物語っている。