「子供のころから夢見てきた世界一になった。もちろんこの試合に勝って世界一になりたかったけど、今、自分が世界一のベストプレーヤーであることをかみ締める味は格別だ」
ローズはどちらかといえば地味な選手だが、13年全米オープンを含む米ツアー通算9勝を挙げており、16年のリオ五輪では堂々金メダルを獲得。そして、ついに世界の頂点に立った。
世界ナンバー1のローズの息の長い強さ、大舞台での強さの礎(いしずえ)は何だろうと考えたとき、私なりに出した答えは「どん底の苦しみを早いうちに味わったこと」。
最悪を知っているからこそ、「もう、あれ以上、悪くならない」と信じられる。どんなときも「あのときよりはマシだ」と感じられる。苦しい日々を味わったガルシアもブラッドリーも同じ道を通り抜けてきた。
ローズやガルシア、ブラッドリーらが経験したほどの不調ではないものの、今季の松山英樹も彼なりに不調に苦しみ、彼らと少し似通った状態にある。そして、BMW選手権で15位になった松山もブラッドリー同様、「圏外から目指す」と言っていたツアー選手権出場を同ランキング27位で確定させ、「まだ手に入れていないので」と言っていた来年のメジャー出場資格も手に入れた。
どん底を知ったからこそ、強くなり、そして優しくなれるはず。だからローズは、敗者になっても優しい笑顔で勝者を見守っていたのではないかと私は思う。
ローズはどちらかといえば地味な選手だが、13年全米オープンを含む米ツアー通算9勝を挙げており、16年のリオ五輪では堂々金メダルを獲得。そして、ついに世界の頂点に立った。
世界ナンバー1のローズの息の長い強さ、大舞台での強さの礎(いしずえ)は何だろうと考えたとき、私なりに出した答えは「どん底の苦しみを早いうちに味わったこと」。
最悪を知っているからこそ、「もう、あれ以上、悪くならない」と信じられる。どんなときも「あのときよりはマシだ」と感じられる。苦しい日々を味わったガルシアもブラッドリーも同じ道を通り抜けてきた。
ローズやガルシア、ブラッドリーらが経験したほどの不調ではないものの、今季の松山英樹も彼なりに不調に苦しみ、彼らと少し似通った状態にある。そして、BMW選手権で15位になった松山もブラッドリー同様、「圏外から目指す」と言っていたツアー選手権出場を同ランキング27位で確定させ、「まだ手に入れていないので」と言っていた来年のメジャー出場資格も手に入れた。
どん底を知ったからこそ、強くなり、そして優しくなれるはず。だからローズは、敗者になっても優しい笑顔で勝者を見守っていたのではないかと私は思う。