＜WGC-アクセンチュア・マッチプレー選手権　初日＞◇17日◇ザ・リッツカールトンGC(7,833ヤード・パー72)

　WGC(ワールド・ゴルフ・チャンピオンシップ)の今季初戦「アクセンチュア・マッチプレー選手権」が、アリゾナ州にあるザ・リッツカールトン・ゴルフクラブを舞台に開幕。石川遼が終盤の逆転劇で見事初戦を突破した。

石川遼、今季の米国ツアー2戦目は予選落ち…

　昨年ネイションワイドツアー賞金王の新鋭マイケル・シム(オーストラリア)と対戦した石川は、序盤で2アップとリードを奪うも7番、8番と連取されマッチイーブンで前半を終える。後半は両者一歩も譲らず膠着状態が続いたが、15番でシムが値千金のバーディを奪取。この日初のリードを許し終盤でピンチに追い込まれる。

　しかし、見せ場はここからだった。16番でシムがボギーを叩きオールスクエアで並ぶと、迎えた17番。バンカーから170ヤードのセカンドショットをベタピンにつけるスーパーショットでバーディを奪い1アップ、さらに最終18番でも140ヤードのセカンドをグリーン奥からバックスピンでピンそばにつけバーディフィニッシュ。「リード奪って追いつかれてもそこから粘り抜く。理想の戦いになりました」粘りに粘って迎えた土壇場で攻めに転じ逆転勝利をもぎ取った。

　今季米ツアー挑戦の第1弾となる3連戦の集大成。この2週間の経験が早速生きた。