＜トランジションズ選手権　最終日＞◇21日◇イニスブルック・リゾート＆ゴルフクラブ(7,340ヤード・パー71)

　フロリダ州にあるイニスブルック・リゾート＆ゴルフクラブで開催された、米国男子ツアー「トランジションズ選手権」の最終日。首位スタートのジム・フューリク(米国)が、6バーディ・4ボギーと出入りの激しいゴルフになりながらも逃げ切って優勝。トータル13アンダーまでスコアを伸ばし、2007年の｢カナディアン・オープン｣以来およそ3年ぶりの勝利を飾った。

池田勇太、3日目で姿消す…首位はJ・フューリク

　2位とは3打差でスタートしたフューリク。3日間でボギーが1つと安定したプレーを見せていたが、この日は終盤に苦しい展開が待っていた。1番で幸先よくバーディ奪取し、3番でも約5メートルを沈め、4番パー3でボギーを叩くが、8番でバーディを奪い前半でスコアを2つ伸ばした。

　この日フューリクを追い上げてきたのは、2位タイスタートで同じ最終組を行くK・J・チョイ(崔京周)(韓国)。チョイは前半で3つスコアを伸ばしジワリとフューリクを追い詰める。後半も11番パー5でバーディを奪いトータル12アンダー。フューリクは12番のバーディでトータル15アンダーとし逃げ切り体制に入るが、13番でボギーを叩いてしまい、14番でバーディとするも、15番でまたしてもボギーを叩き2打差で終盤を迎えた。

　17番パー3、フューリクはティショットをバンカーに入れてしまうが、ここから約2メートルに寄せてパーセーブ。追うチョイは、ティショットでグリーンを外すが果敢に攻める。チップインはならなかったが、逃げるフューリクにプレッシャーを与えた。大詰めを迎えた最終18番でフューリクは、ティショットを右に曲げてしまい自らピンチを招いてしまう。