＜マスターズ　最終日＞◇11日◇オーガスタナショナル・ゴルフクラブ(7,435ヤード・パー72)

　ジョージア州のオーガスタナショナルGCで開催された、米国男子メジャー「マスターズ」は、トータル16アンダーでフィニッシュしたフィル・ミケルソン(米国)が優勝。4年ぶり、3度目のグリーンジャケットを手にした。

　最終組でスタートしたミケルソンは、7番までバーディが奪えないプレーが続いていたが、8番で最初のバーディを奪い、首位のリー・ウェストウッド(イングランド)をとらえる。その後ウェストウッドは、9番でボギー叩き後退。ミケルソンは一歩リードするが、K・J・チョイ(崔京周)(韓国)やフレッド・カプルス(米国)、さらには序盤で崩れながらも立て直してきたタイガー・ウッズ(米国)らがジワリと迫ってきた。

　ミケルソンは、後半の10番でティショットを左にひっかけてしまうがパーセーブに成功。11番もパーセーブしたミケルソンは、12番でバーディを奪い、13番パー5でもティショットを曲げるが、木と木の間を抜くスーパーショットを放ちピンチを切り抜ける。イーグルこそならなかったが、このホールもバーディとしたミケルソンは、15番でもバーディを奪ってトータル15アンダー。グリーンジャケットをグッと引き寄せた。

　3位に終わったアンソニー・キム(米国)が、この日7つスコアを伸ばしトータル12アンダーでフィニッシュして優勝争いに顔を出すがウッズらは脱落。優勝の行方は最終組の2人に絞られてきた。

　終盤の17番でウェストウッドは貴重なバーディを奪ってトータル13アンダーに。ミケルソンとの差を縮めて粘りを見せるが、最終18番でミケルソンはティショットでフェアウェイをとらえると、セカンドショットもきっちり乗せて勝利を確信。このホールでもバーディを奪って、3度目の優勝を決めた。