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「ついに勝った」R・ファウラー【舩越園子コラム】

「ついに勝った」R・ファウラー【舩越園子コラム】

配信日時:2019年2月4日 12時02分

リッキー・ファウラー(米国)が、ついにフェニックス・オープンを制した。同大会に連続出場すること実に11回。最終日を首位で迎えたこと、3度。2位に甘んじたこと、2度。何度も何度も優勝争いに絡みながら、そのたびに破れ、悔しさを噛み締めてきた。

R・ファウラーが美人フィアンセをキャディにしたがえプレー【写真】

その始まりは、まだファウラーが米ツアーにデビューしたばかりだった2010年大会。最終日、ファウラーはリーダーボードの最上段に躍り出たが、同じオクラホマ州立大の先輩、ハンター・メイハン(米国)の猛追に遭い、1打差の2位に終わった。

まだ21歳だった新人は、会見で悔しさを露わにした。会見の進行役が「2位フィニッシュ、おめでとう」と声をかけたが、ファウラーは無言。「勝利は逃したけど、ルーキーにして2位は素晴らしいね」と呼びかけられると、「いいえ。安定したプレーはできたけど」と短く答え、一度も笑顔を見せることなく、会見は10分足らずで終わった。

あの会見後、私はそんなファウラーを追いかけ、さらに質問をした。前年、アリゾナで開催されたデビュー2戦目の「フライズ・ドットコム・オープン」でも、いきなり優勝争いに絡み、2位になったファウラーに「これで早くも2位が2度目。もう、2位はうんざり?これ以上、悔しい2位は要らないよね?」と問うたが、その質問が、後々のファウラーにずっと付いて回るフレーズになろうとは、あのときは想像すらしていなかった。

「勝ちたかった。あと一歩だった。でも、いきなりジャンプはできないって、わかっている。2位に何度も入っていれば、いつか2位が1位になるチャンスが巡ってくる」

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