そしてファウラーは大学の先輩メイハンを「すばらしいプレーをしていた。彼は勝者に値する」と称賛。最後には笑顔を見せた。
2016年大会の最終日の出来事は今でも鮮明に思い出される。ファウラーは上がり2ホールを2打差の首位で迎えながら、松山英樹にプレーオフまで持ち込まれ、惜敗。「応援に来てくれていた祖父や父に勝利を見せたかった」と悔し涙を流したファウラーだったが、会見場から出ると、待っていた大勢のファンに「応援ありがとう」とサインもした。
そして、ロッカールームに戻る途上、日本メディアに囲まれていた松山の横をすり抜けながら、ファウラーが松山に投げかけた一言が、今でも忘れられない。
「ヒデキ、またやろうな」
勝負に敗れ、悔しくてたまらない。それでもなお「またやろうな」と言ったファウラーは、もちろん勝利を目指すアスリートではあるものの、争いや結果より、素晴らしい選手たちと切磋琢磨して全力を尽くす行為そのものを自身の「生業」と考え、楽しみにもしているのではないかと思えた。だが、そうだとしても、そんな彼には、やっぱりいつか勝ってほしい。そう願わずにはいられなかった。
今年の大会は、親友のジャスティン・トーマス(米国)と地元のレンタルハウスに同宿。さらには予選2日間を同組で回り、ともにリーダーボードを駆け上がった。
2016年大会の最終日の出来事は今でも鮮明に思い出される。ファウラーは上がり2ホールを2打差の首位で迎えながら、松山英樹にプレーオフまで持ち込まれ、惜敗。「応援に来てくれていた祖父や父に勝利を見せたかった」と悔し涙を流したファウラーだったが、会見場から出ると、待っていた大勢のファンに「応援ありがとう」とサインもした。
そして、ロッカールームに戻る途上、日本メディアに囲まれていた松山の横をすり抜けながら、ファウラーが松山に投げかけた一言が、今でも忘れられない。
「ヒデキ、またやろうな」
勝負に敗れ、悔しくてたまらない。それでもなお「またやろうな」と言ったファウラーは、もちろん勝利を目指すアスリートではあるものの、争いや結果より、素晴らしい選手たちと切磋琢磨して全力を尽くす行為そのものを自身の「生業」と考え、楽しみにもしているのではないかと思えた。だが、そうだとしても、そんな彼には、やっぱりいつか勝ってほしい。そう願わずにはいられなかった。
今年の大会は、親友のジャスティン・トーマス(米国)と地元のレンタルハウスに同宿。さらには予選2日間を同組で回り、ともにリーダーボードを駆け上がった。