＜ジェネシス・オープン 最終日◇17日◇リビエラCC（米国カリフォルニア州）◇7322ヤード・パー71＞

3日目の第3ラウンドで見せた輝きは、寒風とともに吹き飛んでしまった。日曜日に再開した同ラウンド。18番をパーとし、1番パー5こそ2オンのイーグルを奪い、一気に上位進出かと思われたタイガー・ウッズ（米国）だったが、最終ホールをボギーとすると、最終ラウンドでは1オーバー。トータル6アンダーの15位タイでホスト大会を終えた。

とにかく画になる　往年のタイガーが戻ってきた【スイング連続写真】

バーディ、イーグル、バーディ、バーディ、パーを5つ挟んでまたまたイーグルと、第3ラウンドでのウッズの快進撃にファンは酔いしれたが、ウッズ劇場は長く続かなかった。「グリーン上がうまくいかなかった」と最終日は3パットから崩れ、1m以内を2回外すなど苦戦。冷たい風が吹き荒れた後半のハーフを3オーバーとし、苦笑いを浮かべた。

1月の「ファーマーズ・インシュランス・オープン」以来の出場で、順延に次ぐ順延と過酷な1週間を振り返ったウッズ。ここから世界ゴルフ選手権や第5のメジャーと呼ばれる「ザ・プレーヤーズ選手権」などを経て、照準を合わせる「マスターズ」が待つ身。「明日はクラブを見ることはない。休むよ」と、月曜日は完全休養にあてる。

現地時間の木曜日に開幕する「WGC-メキシコ選手権」はウッズにとって初出場とともに、メキシコでの公式試合も初。多くの選手が体調不良を訴えるなど、過去2年の開催では事件もあった同大会だが、ウッズも万全の状態で臨む構え。2013年の「WGC-ブリヂストン招待」以来の世界ゴルフ選手権制覇なるか。注目の一戦を前にどこまで回復できるか注目だ。