――海外メジャーの中で唯一、同じコースで毎年行われます。難しさは十分理解していると思いますが。
オーガスタ、マスターズの舞台というのは、世界中の競技ゴルファーはまず間違いなく見る。絶対に見る。そして、見ていれば、例えば10年前の映像、20年前の映像、30年前の映像をぜんぶ記憶している。要所、要所はね。例えばニクラスが優勝したとき16番で長いパットを決めて、グリーン上を走っているシーンとか、タイガーが16番でチップインを決めたりとか。逆にマイナスのシーンも覚えているわけだよ。
そうすると、プラスのシーンばかりではなくて、失敗したシーンも選手の記憶の中に入っている。はじめてそこに来るのに、何回も出ているのに、その映像というのが、ひとつ自分のプレーに味付けをしてしまうというか、いい意味でも味付けするだろうし、悪い意味でも足を引っ張るような味付けになってしまう。
オーガスタの場合はメモリーがたくさんあって、そのメモリーにジャマされたり、あるいは援助されたりする。その難しさが逆にあるのではないかな。タイガーがナイスショットして、ピンに当たってそれが戻ってきて池に入るとか、もちろん16番などではホールインワンが出たりもするけど、決してプラスばかりではない。
1979年のエド・スニードなんていうのは最終日、残り3ホール残してトップだったのに、そこからボギー、ボギー、ボギーでプレーオフになってそこから負けてしまうとか。様々な記憶が選手に宿っているわけだ。その難しさはあるよね。だから、新鮮な気持ちで初出場しても、その後ろ側にはいろんな記憶が残っているというか。そういうのがあるよね。
――何回も出場している選手は自分の成功も失敗も覚えている?選手はどちらを覚えている?
もちろん成功のほうが多いと思う。失敗した記憶というのは、現役で若い選手で優勝を狙うような選手は、失敗した記憶というのは、記憶の隅っこのほうに置いていってしまう。
今年の自分には関係ないと思ってしまうひともいるだろうし、優勝を目指している選手というのは心の中心に失敗なんておいておかないよ。成功のイメージしかもっていない。それは間違いない。
オーガスタ、マスターズの舞台というのは、世界中の競技ゴルファーはまず間違いなく見る。絶対に見る。そして、見ていれば、例えば10年前の映像、20年前の映像、30年前の映像をぜんぶ記憶している。要所、要所はね。例えばニクラスが優勝したとき16番で長いパットを決めて、グリーン上を走っているシーンとか、タイガーが16番でチップインを決めたりとか。逆にマイナスのシーンも覚えているわけだよ。
そうすると、プラスのシーンばかりではなくて、失敗したシーンも選手の記憶の中に入っている。はじめてそこに来るのに、何回も出ているのに、その映像というのが、ひとつ自分のプレーに味付けをしてしまうというか、いい意味でも味付けするだろうし、悪い意味でも足を引っ張るような味付けになってしまう。
オーガスタの場合はメモリーがたくさんあって、そのメモリーにジャマされたり、あるいは援助されたりする。その難しさが逆にあるのではないかな。タイガーがナイスショットして、ピンに当たってそれが戻ってきて池に入るとか、もちろん16番などではホールインワンが出たりもするけど、決してプラスばかりではない。
1979年のエド・スニードなんていうのは最終日、残り3ホール残してトップだったのに、そこからボギー、ボギー、ボギーでプレーオフになってそこから負けてしまうとか。様々な記憶が選手に宿っているわけだ。その難しさはあるよね。だから、新鮮な気持ちで初出場しても、その後ろ側にはいろんな記憶が残っているというか。そういうのがあるよね。
――何回も出場している選手は自分の成功も失敗も覚えている?選手はどちらを覚えている?
もちろん成功のほうが多いと思う。失敗した記憶というのは、現役で若い選手で優勝を狙うような選手は、失敗した記憶というのは、記憶の隅っこのほうに置いていってしまう。
今年の自分には関係ないと思ってしまうひともいるだろうし、優勝を目指している選手というのは心の中心に失敗なんておいておかないよ。成功のイメージしかもっていない。それは間違いない。