カリフォルニア州にあるぺブルビーチゴルフリンクスで開催中の、米国男子メジャー第2戦「全米オープン」の2日目。共に下位からスタートしたタイガー・ウッズ(米国)とフィル・ミケルソン(米国)だったが2人のスターの明暗はくっきり分かれた。

全米オープン特集 2010

　3オーバー47位タイからスタートしたウッズは、この日も精彩を欠く内容で2つスコアを落とし25位タイと中位に甘んじた。INスタートのウッズは出だしの11番でチップインバーディを奪う最高のスタート。続く12番でボギーを叩いたものの、14番パー5でもバーディを奪い猛追を予感させた。しかし、ショットが安定しないながらも何度かチャンスにつけていたが、パットがことごとく決まらずリズムに乗れないまま18ホールを終えた。

　一方大声援に後押しされてスタートしたミケルソンは2番、3番、4番と3連続バーディを奪い一気に上昇気流に乗る。初日不調のショットは切れ味を取り戻し、次々にチャンスを演出。惜しいパットを外す場面も多かったものの、5つスコアを伸ばす猛チャージを見せトータル1アンダーで一気に2位タイまで浮上。この日のベストスコアで回ってきたレフティに最終18番ホールのギャラリーはスタンディングオベーションで応えた。

　ミケルソンは今大会で優勝すればマスターズに続くメジャー2連勝。年間グランドスラムに一歩前進する一方で、ウッズはスキャンダル以降マスターズ4位が最高と未だ完全復活を印象付ける事が出来ずにいる。苦しむウッズは決勝ラウンドで爆発力を見せることができるのか。ギャラリーはウッズ復活の雄たけびを待っている。

【2日目の順位】
1位：グレアム・マクドウェル(-3)
2位T：フィル・ミケルソン(-1)
2位T：アーニー・エルス(-1)
2位T：石川遼(-1)
2位T：ダスティン・ジョンソン(-1)
6位T：ジェリー・ケリー(E)
6位T：ポール・ケーシー(E)
6位T：ブレンドン・デジョン(E)
6位T：アレックス・チェイカ(E)