＜全米オープン　2日目＞◇18日◇ぺブルビーチゴルフリンクス(7,040ヤード・パー71)

　カリフォルニア州にあるぺブルビーチゴルフリンクスで開催されている、米国男子メジャー第2戦「全米オープン」の2日目。1アンダー4位タイでスタートした石川遼は、途中スコアを2つ落とすが、中盤から巻き返し2つのバーディを奪ってホールアウト。2バーディ・2ボギーのトータル1アンダー、首位とは2打差の2位タイで決勝ラウンド進出を決めた。

全米オープン特集 2010

　「昨日より、リラックスしてスタートできた」という石川。6番でボギーが先行し、12番パー3でもティショットがバンカーにつかまりボギー。ジワリと後退するが、落ち着いてプレーを続けた。好調のショットを武器にバーディチャンスも幾度となくあったが、モノにできなくてもしっかりとパーをセーブ。難所である14番パー5では、第3打を高い球で攻略し浮上のきっかけとなった15番を迎えた。

　ティショットをアイアンで打った石川は、残り約140ヤードをピン手前につけてバーディチャンスに。フックラインを沈め、この日最初のバーディに小さくガッツポーズした。「難しいコースなので気を抜かず、緊迫した雰囲気でプレーできた」と話した石川。17番パー3では前の組がつまり、ずいぶん待たされたがここでも気持ちを切らさずティショットをピン奥につけて2つ目のバーディ。最終18番はバーディとはならなかったが、スタート時の1アンダーでホールアウト。初出場の大会で見事決勝に駒を進めた。

　ホールアウト後石川は「予選通過できてホッとしてます」と安堵の表情を見せたが、それでも「予選で攻めきれなかったところがある。決勝ラウンドでは更にアグレッシブに行きたいです」と課題を残し、それに立ち向かうことを誓った。予選を上位で通過したことで、周囲は石川の残り2日に大きく期待する。石川も「もちろん、優勝争いを目指します」と自信のコメント。日本の賞金王として初めて出場した全米オープン。過酷な我慢比べにどこまで食らいついていくか注目が集まる。