とはいえ、リストには説明文が付されていないため、部外者がこれを正しく咀嚼するのは難しい。一部の米メディアが「私たちの理解が間違っていないとしたら」という前置きで示した解釈によれば、最低1回から最多で6回まで計測にかけられた選手が150人に及んでいるにも関わらず、実際に違反に問われて罰打を科せられた人数も回数も「0」で、3000ユーロの罰金を科せられたのは、わずか3人。「これはスロープレーに関する現行のルールやシステムが正しく機能していない証だ」という論調が広がっている。
モリナリ兄いわく「常習的なスロープレーヤーたちは“スロープレーに関してプロ級”だから、巧みにルーティーンを変えて(実際はスローペースなのに)ペナルティから逃れ続ける。このままではスロープレーはなくならない。今のシステムのままではダメだ」。
非公開文書を無断で公開したモリナリ兄に対して、欧州ツアーは何かしらのアクションを起こすと思われる。だが、モリナリ兄は「それは承知の上だ」、と。
スロープレー問題に関しては、米ツアーにおいても、今春、アダム・スコットやブルックス・ケプカが「現行システムは甘すぎる」「強制力が必要だ」と声を上げたばかりだ。もちろん、意見を主張することと非公開文書を無断で公開することは意味が異なる。「全米オープン」覇者、グレアム・マクドウェルは「エドアルドはフラストレーションが溜まっている」と指摘していた上で、スロープレーに対する現行システムをクールに批判した。
「リストは(正式に)公開されるべきだ。僕は今年(米ツアーで)すでに5回計測された。計測10回で2万5000ドルの罰金だから、すでに中間地点まで来てしまっているけど、タイミングの悪いときにスロープレーヤーと同組になると、自分まで計測対象になる。リストではヘンリック・ステンソンは計測6回(注・リスト上の記録は4回)だけど、彼がスロープレーヤーかって言ったら、そうではないだろう?」
計測のかけ方、警告の仕方、罰打や罰金の科し方。どれにも改善の余地はある。主催団体によって解釈や適用の仕方が異なる点も議論されるべきであろう。長年、スロープレーが大問題化しているにも関わらず、米ツアーでスロープレーによる罰打が科された実例が1995年と2017年のわずか2度しかないことに誰もが納得できるはずはない。何より透明性が求められる。
モリナリ兄いわく「常習的なスロープレーヤーたちは“スロープレーに関してプロ級”だから、巧みにルーティーンを変えて(実際はスローペースなのに)ペナルティから逃れ続ける。このままではスロープレーはなくならない。今のシステムのままではダメだ」。
非公開文書を無断で公開したモリナリ兄に対して、欧州ツアーは何かしらのアクションを起こすと思われる。だが、モリナリ兄は「それは承知の上だ」、と。
スロープレー問題に関しては、米ツアーにおいても、今春、アダム・スコットやブルックス・ケプカが「現行システムは甘すぎる」「強制力が必要だ」と声を上げたばかりだ。もちろん、意見を主張することと非公開文書を無断で公開することは意味が異なる。「全米オープン」覇者、グレアム・マクドウェルは「エドアルドはフラストレーションが溜まっている」と指摘していた上で、スロープレーに対する現行システムをクールに批判した。
「リストは(正式に)公開されるべきだ。僕は今年(米ツアーで)すでに5回計測された。計測10回で2万5000ドルの罰金だから、すでに中間地点まで来てしまっているけど、タイミングの悪いときにスロープレーヤーと同組になると、自分まで計測対象になる。リストではヘンリック・ステンソンは計測6回(注・リスト上の記録は4回)だけど、彼がスロープレーヤーかって言ったら、そうではないだろう?」
計測のかけ方、警告の仕方、罰打や罰金の科し方。どれにも改善の余地はある。主催団体によって解釈や適用の仕方が異なる点も議論されるべきであろう。長年、スロープレーが大問題化しているにも関わらず、米ツアーでスロープレーによる罰打が科された実例が1995年と2017年のわずか2度しかないことに誰もが納得できるはずはない。何より透明性が求められる。