そのやり取りの多くは、傍から見れば、少々コメディのようだ。たとえば、林に打ち込んだナがレイアップには大きすぎると思われるクラブを要求すると、キャディが「何をしようとしているんだ?」。ナが「グリーンを狙おうとしているに決まってるだろ?」。するとキャディが「それでグリーンを狙ってもオーバーするのが関の山だぞ」。
二人三脚を始めて、すでに11年の2人は、相手のためを思えばこそ、胸の中をストレートにさらけ出す。まるで家族のような2人の関係性が、見事な勝利につながったのだと私も思う。
それだけに、1つだけ残念な出来事があったことが悔やまれる。3日目のラウンド中、ナがバンカーからバンカーへと苦戦していた際、スイング中にギャラリーの携帯音が鳴り、ナはバンカーショットをトップさせ、そのホールでダブルボギーを叩いた。
キャディは携帯の持ち主の女性に近寄り、怒声を上げた。女性は顔面蒼白。見ていたナが「僕は女性がかわいそうになって、ケニーに『もう忘れよう、もう行こう』って言った」ほど、キャディの形相は恐ろしかった。
大きな栄誉と大事なポイントと高額賞金がかかるプロゴルフの一打は重い。そんな真剣勝負の場で携帯音を鳴らした女性に非があったことは間違いない。
だが、この場面に対しては、米国のゴルフファンは批判的。ナのキャディの怒り方が「度を越している」、トップした直後に怒りを露わにしたナに対しても「ちょっとした音に惑わされるのは集中力が低い証拠」「トップしたのは携帯音のせいではないかもしれない」といった声が上がっていた。
二人三脚を始めて、すでに11年の2人は、相手のためを思えばこそ、胸の中をストレートにさらけ出す。まるで家族のような2人の関係性が、見事な勝利につながったのだと私も思う。
それだけに、1つだけ残念な出来事があったことが悔やまれる。3日目のラウンド中、ナがバンカーからバンカーへと苦戦していた際、スイング中にギャラリーの携帯音が鳴り、ナはバンカーショットをトップさせ、そのホールでダブルボギーを叩いた。
キャディは携帯の持ち主の女性に近寄り、怒声を上げた。女性は顔面蒼白。見ていたナが「僕は女性がかわいそうになって、ケニーに『もう忘れよう、もう行こう』って言った」ほど、キャディの形相は恐ろしかった。
大きな栄誉と大事なポイントと高額賞金がかかるプロゴルフの一打は重い。そんな真剣勝負の場で携帯音を鳴らした女性に非があったことは間違いない。
だが、この場面に対しては、米国のゴルフファンは批判的。ナのキャディの怒り方が「度を越している」、トップした直後に怒りを露わにしたナに対しても「ちょっとした音に惑わされるのは集中力が低い証拠」「トップしたのは携帯音のせいではないかもしれない」といった声が上がっていた。