＜全英オープン　2日目＞◇16日◇セントアンドリュース オールドコース(7,305ヤード・パー72)

　スコットランドにあるセントアンドリュース・オールドコースで開催されている、メジャー第3戦「全英オープン」の2日目は、強風のため競技が一時中断。その後再開されたが日没サスペンデッドが決定となった。

難しいコンディションの中、日本勢で予選通過を決めたのは石川遼と谷口徹。石川はスタートホールの1番のティショットを打った直後に中断となり、約1時間待たされるが再開後のセカンドショットをバーディチャンスにつけてこれを沈める。直後の2番でボギーを叩いた石川だったが、5番で2つ目のバーディ。6番で再びボギーを叩き前半はイーブンにまとめた。

「ぎりぎりのところで踏ん張っていけた」と振り返った石川。13番、16番のボギーで後退するが、最終18番のティショットをグリーン近くまで運びバーディ奪取。スコアは1つ落としたがトータル3アンダー暫定22位タイでホールアウト。昨年予選落ちのリベンジを果たし「勝負はこれから。残り2日間で今のポジションをどれだけ上げていけるかです」とさらに上を目指すことを誓った。

「全米オープン」に続き、今大会も予選ラウンドを一緒にプレーしたトム・ワトソン(米国)からホールアウト後に声をかけられた石川。「お世辞とは思うけど“素晴らしいゴルファーだ”と言われました」と最高の賛辞をもらっている。今年がセントアンドリュース最後の「全英オープン」になるかもしれないワトソンの勇姿を目の当たりにし「こういう瞬間に立ち会えると思っていなかったので、一生の思い出になりました」と感動を隠せなかった。