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「トロフィーはみんなのもの」ゴルフの奥義が聞こえてきた全英オープン最終日【舩越園子コラム】

「トロフィーはみんなのもの」ゴルフの奥義が聞こえてきた全英オープン最終日【舩越園子コラム】

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2019年7月22日 11時13分

それがゴルフの厳しさであり、面白さでもあり、それがアスリートに科せられた任務であり、宿命なのだと、そのころのローリーは信じていたという。

アイルランドのクララという小さな町に生まれ、「12歳から自己流でゴルフを覚えた」ローリーは、みるみる腕を上げ、名高きアマチュアへと成長し、2009年にはアマチュアにしてプロの大会(アイリッシュ・オープン)を制覇。その直後、彼はプロ転向した。

2012年には欧州ツアー2勝目を挙げ、2015年には世界選手権シリーズの「WGC-ブリヂストン招待」を制覇。当時のローリーにとって、ゴルフは人生で一番大切なものだった。

だが、2016年の夏にオークモントで味わった敗北は、追い求めていた夢や思い描いた理想が、あれよあれよという間に様変わりしてしまう勝負の世界の儚さを彼に知らしめた。

だからなのだろう。その年に結婚したローリーは、何が起ころうとも「消えないもの」「変わらないもの」を求めた。そして、自分にとって「ずっと変わらない大切なもの」は、愛妻ウェンディと翌年に生まれた愛娘アイリスだと悟り、「僕の人生のファースト・プライオリティはゴルフではなく家族になった」。

それは、アスリート魂の消失でも戦意の喪失でもない。そして「ゴルフより家族」と考えるローリーは、だからと言って無欲で全英オープンの戦いに臨んでいたのかと言えば、決してそうではなかった。

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