わずか3年のうちにメジャー4勝を挙げ、「メジャー大会にめっぽう強い」と言われるケプカだが、プレーオフ・シリーズは「なぜだか毎年、成績が振るわない」と今年も言っていた。彼の心にあった潜在的な苦手意識が、最終日の優勝争いの中で、奇妙なイタズラをしたのかもしれない。ゴルフはメンタルなゲームだからこそ、そういうことも起こりうる。
そんなゴルフの怖さと難しさ、だからこその面白さを、最終日のケプカから感じ取ることができたのではないだろうか。そして、「こういう日もあるさ」と敗北を認め、満面の笑みでマキロイに右手を差し出して祝福したケプカのグッドルーザーたる姿に、ゴルフの素晴らしさを魅せられたファンは多かったことだろう。
一方、今季のマキロイは「プレーヤーズ選手権」を制し、カナダでも勝利を挙げていたが、メジャー4大会では優勝争いにすら絡めず、「全英オープン」はあえなく予選落ち。大いにフラストレーションが溜まるシーズンを過ごしてきた。その意味で、最終戦で挙げた逆転優勝は、マキロイが感じ続けていた今季全体のモヤモヤを一気に払拭する逆転優勝だったと言っていい。
昨年のツアー選手権最終日、マキロイはタイガー・ウッズとともに最終組で回ったが、「74」と崩れ7位タイに甘んじた。72ホール目、フェアウェイになだれ込んだ大観衆がウッズ勝利に沸き返り、狂喜していたなか、マキロイは誰からも注目されることなく、亡霊のような姿でイーストレイクから去っていった。
そう、マキロイにとって今年のツアー選手権は、そんな昨年大会の雪辱戦だったのだ。1年前のこの場所で、復活優勝を遂げて笑顔を輝かせたウッズの傍らで、自身のプレーの情けなさを噛み締めたマキロイは、雪辱を胸に誓い、そして今年、その想いを見事に遂げた。
「今日は長い1日だった。今年はグレートな1年だった。今、とても疲れているけど、今夜は少しだけ飲もうかな」
そんなゴルフの怖さと難しさ、だからこその面白さを、最終日のケプカから感じ取ることができたのではないだろうか。そして、「こういう日もあるさ」と敗北を認め、満面の笑みでマキロイに右手を差し出して祝福したケプカのグッドルーザーたる姿に、ゴルフの素晴らしさを魅せられたファンは多かったことだろう。
一方、今季のマキロイは「プレーヤーズ選手権」を制し、カナダでも勝利を挙げていたが、メジャー4大会では優勝争いにすら絡めず、「全英オープン」はあえなく予選落ち。大いにフラストレーションが溜まるシーズンを過ごしてきた。その意味で、最終戦で挙げた逆転優勝は、マキロイが感じ続けていた今季全体のモヤモヤを一気に払拭する逆転優勝だったと言っていい。
昨年のツアー選手権最終日、マキロイはタイガー・ウッズとともに最終組で回ったが、「74」と崩れ7位タイに甘んじた。72ホール目、フェアウェイになだれ込んだ大観衆がウッズ勝利に沸き返り、狂喜していたなか、マキロイは誰からも注目されることなく、亡霊のような姿でイーストレイクから去っていった。
そう、マキロイにとって今年のツアー選手権は、そんな昨年大会の雪辱戦だったのだ。1年前のこの場所で、復活優勝を遂げて笑顔を輝かせたウッズの傍らで、自身のプレーの情けなさを噛み締めたマキロイは、雪辱を胸に誓い、そして今年、その想いを見事に遂げた。
「今日は長い1日だった。今年はグレートな1年だった。今、とても疲れているけど、今夜は少しだけ飲もうかな」