振り返れば、この1年も、ウッズは世間で広まったあらゆるマイナス要因を、その都度、プラスに転じ、人々の期待に応え続けてきた。
2019年は4月にマスターズを制し、メジャー15勝目を挙げたとはいえ、全米プロは予選落ち、全米オープンは予選こそ通過したものの21位止まり、全英オープンは予選落ちだった。シーズンエンドのプレーオフシリーズは第1戦のノーザントラストで途中棄権、第2戦のBMW選手権で敗退。最終戦のツアー選手権にはディフェンディングチャンピオンとして臨むことすらできず、不本意な形でシーズンを終えた。
その直後に生涯5度目の左ヒザの手術を受け、米ゴルフ界ではウッズの10月のZOZOチャンピオンシップ出場を危ぶむ声も上がっていた。だが、日本にやってきたウッズは、広がっていた暗雲を見事に吹き飛ばし、サム・スニードの記録に並ぶ通算82勝目を挙げて、世界中のファンの期待に応えてくれた。
若年化に拍車がかかる米ゴルフ界には年々、有望な若手選手が現われてはいるものの、やっぱりウッズあってのゴルフ界であることを誰もがあらためて感じた1年だった。
ウッズ自身が感じ取った最大の喜びは、マスターズで2人の子どもたちに「父親の勝利」を見せてあげられたこと。最多勝利数を誇る王者の子どもたちが「父親が勝つ姿を見た記憶が無い」とは驚きの事実だったが、ウッズにとっては人生最大の皮肉であり、その事実を変えることは彼にとっての命題だった。
そして、手術後の肉体を考慮し、無理をしない年齢なりのゴルフ、守ることが一番の攻めになるゴルフを心掛け、最大限の努力と気合いで掴み取ったZOZOチャンピオンシップ優勝は、ウッズにとって特別な喜びになった。
2019年は4月にマスターズを制し、メジャー15勝目を挙げたとはいえ、全米プロは予選落ち、全米オープンは予選こそ通過したものの21位止まり、全英オープンは予選落ちだった。シーズンエンドのプレーオフシリーズは第1戦のノーザントラストで途中棄権、第2戦のBMW選手権で敗退。最終戦のツアー選手権にはディフェンディングチャンピオンとして臨むことすらできず、不本意な形でシーズンを終えた。
その直後に生涯5度目の左ヒザの手術を受け、米ゴルフ界ではウッズの10月のZOZOチャンピオンシップ出場を危ぶむ声も上がっていた。だが、日本にやってきたウッズは、広がっていた暗雲を見事に吹き飛ばし、サム・スニードの記録に並ぶ通算82勝目を挙げて、世界中のファンの期待に応えてくれた。
若年化に拍車がかかる米ゴルフ界には年々、有望な若手選手が現われてはいるものの、やっぱりウッズあってのゴルフ界であることを誰もがあらためて感じた1年だった。
ウッズ自身が感じ取った最大の喜びは、マスターズで2人の子どもたちに「父親の勝利」を見せてあげられたこと。最多勝利数を誇る王者の子どもたちが「父親が勝つ姿を見た記憶が無い」とは驚きの事実だったが、ウッズにとっては人生最大の皮肉であり、その事実を変えることは彼にとっての命題だった。
そして、手術後の肉体を考慮し、無理をしない年齢なりのゴルフ、守ることが一番の攻めになるゴルフを心掛け、最大限の努力と気合いで掴み取ったZOZOチャンピオンシップ優勝は、ウッズにとって特別な喜びになった。