反対側の打席までゆうに300ヤード以上ありましたが、米ツアーの飛ばし屋はハンパない。さすがにキャリーで届くことはありませんでしたが、流れ弾のようにときどきやってくるボールにヒヤヒヤしながら取材を続けた記憶があります。当時20歳のスーパースターが怪我でもしたら、本当に大変なことになっていたでしょう。多くのページを作らないといけないプレッシャーよりもプレッシャーでした。無事取材を終えて戻るときに、スペインの飛ばし屋のアルバロ・キロスが打っていたので、勝手にキロスのせいにしました。
そのときに取材した「スイングの始動」が印象に残ったので、遼くんのコメントを紹介したいと思います。「ジャック・ニクラスがチンバック(アゴを右に向ける動き)するように、僕にもスイング開始のスイッチがあります。それは頭を少し右にズラすこと。僕のテークバックはヘッドを“上げる”のではなく、“引っ張る”イメージなんです。頭を少し右にズラして体重が右に移動することによって、ヘッドを引っ張る力が体全体に生まれます」。
引っ張るイメージを出すために、当時キャディを務めていた加藤大幸さんにペットボトルを貸してもらって撮影しました。「ヘッドを上げようとすると前傾が起きやすいし、力も入らない。ヘッドの後ろに中身の入ったペットボトルを置いて、それを遠くに飛ばすイメージです。手だけではペットボトルは動きませんが、右足に体重を乗せて引っ張れば、ペットボトルは簡単に動きます。ドライバーの飛距離も伸びそうな気がしませんか?」。
そのときに取材した「スイングの始動」が印象に残ったので、遼くんのコメントを紹介したいと思います。「ジャック・ニクラスがチンバック(アゴを右に向ける動き)するように、僕にもスイング開始のスイッチがあります。それは頭を少し右にズラすこと。僕のテークバックはヘッドを“上げる”のではなく、“引っ張る”イメージなんです。頭を少し右にズラして体重が右に移動することによって、ヘッドを引っ張る力が体全体に生まれます」。
引っ張るイメージを出すために、当時キャディを務めていた加藤大幸さんにペットボトルを貸してもらって撮影しました。「ヘッドを上げようとすると前傾が起きやすいし、力も入らない。ヘッドの後ろに中身の入ったペットボトルを置いて、それを遠くに飛ばすイメージです。手だけではペットボトルは動きませんが、右足に体重を乗せて引っ張れば、ペットボトルは簡単に動きます。ドライバーの飛距離も伸びそうな気がしませんか?」。