「2試合で良いプレーをする必要があります。それが目標です。」と石川は語る。2009年の世界ランキング29位が彼にとっての最高位であり、同年には日本で4勝を挙げた。

石川は米ツアーでは通算147試合に出場し、トップ10に11回、トップ25に24回入っている。彼の最高位は2012年「プエルトリコオープン」での2位と、2013年「シュライナーズ・ホスピタルズ・フォーチルドレンオープン」での2位タイ、また2011年「WGC-セントジュード招待」では4位タイ、2015年の「ザ・プレーヤーズ選手権」では見事に8位タイでフィニッシュしている。

石川は2019年シーズンに躍進を遂げると心に決め、ドライバーの正確性を高める必要があることを知っている。昨年、平均飛距離300ヤードで日本では飛距離のランキングは9位だったものの、フェアウェイキープ率は52％にとどまった。

「僕にとって良いシーズンでした。1シーズンで3勝は選手にとって最高の結果です。僕にとってはティショットで苦戦し、ミスショットも多かったので、いまだにタフなシーズンだったなと感じました。良い知らせとしてはアイアンとパッティングが良くなり、安定性も増したことです。ティーショットが改善されれば今年も勝ち続けられると思います」

石川の米ツアー復活への最善の道のりは、非メンバーのカテゴリーから。このルートで、2012年に彼はシード権を獲得した。2019-20 年シーズン、日本ゴルフツアーでのランキングにより出場権を獲得した10月のアジア連戦、日本で初開催となった「ZOZO CHAMPIONSHIP」と中国での世界ゴルフ選手権シリーズ「WGC-HSBCチャンピオンズ」の2試合で戦いそれぞれ51位タイと67位タイで終えた。

米ツアーに戻りたいと切望するのと同様に、石川は復活への道のりには多大な忍耐力が必要であることもよくわかっている。彼は自分のゴルフを再構築し、世界のトップ10に入る選手たちは「体力的により強い」ということに注目しフィジカルも強化している。