松山英樹が“第5のメジャー”といわれる「ザ・プレーヤーズ選手権」の初日に「63」のコースレコードタイをマークして、単独トップに立った後、米ツアーは中断が続いている。ファンとしてはその続きが早く見たいところだ。6月11日の再開を決めた米ツアーで、松山はこれまでにWGC2勝を含む通算5勝を挙げている。日本男子初の四大メジャー優勝への期待も大きい。世界最高峰の舞台で戦い続ける松山のスイングを、最先端の理論に精通しているプロコーチの井上透氏が解説する。
「ザ・プレーヤーズ選手権」で撮影した最新の松山英樹のスイングを連続写真でチェック
松山選手はスタンスが広いのが特徴的です。通常スタンスが広いプレーヤーは、大きな重心移動を目的としている場合が多いんですけど、彼の場合は違います。スイングの安定感を生み出すためにスタンスを広くしている。ショット力が非常に高く、トップに上がってから、その場で腰が回転してくるような使い方で打っています。
そして、特筆すべきところはフォロースルーです。正面から見たとき、すべてのエネルギーをボールに伝えているので、右腕とクラブが直線上に、フォロースルーで真っすぐになっています。もしインパクトで体が止まれば、右腕とクラブに角度ができる。松山選手がフルリリースできているのは、切り返しでクラブは上がりながら体は左に回るカウンターがかかって、そのエネルギーをインパクトで解放できているから。この2つの条件が揃わないと、このフォロースルーになりません。大きなフォロースルーだけを作ろうとするとダフります。
また、松山選手の左手のグリップは薄いんです(他の選手に比べてウィークグリップ気味)。ダウンスイングのフェースアングルも少し開いている。これは左へのミスを徹底的に嫌っている表れでしょう。「飛ばしたいけど曲げたくもない」という感じが伝わってきます。特にフェード系のボールを狙っているときに、球が無駄につかまるのはすごく嫌なこと。それを防ぐために、グリップでもスイング中でもフェースターンを抑えているのです。
正直、このフェースターンを抑える動きは一般ゴルファーにはお勧めしません。ものすごいスライスが出ます。松山選手の場合、インパクトで左足から体の重心までの距離を離すことによってフェースが戻ってくるのです。体が左に突っ込んだり、地面に近づいていくとフェースは開いたまま当たってしまうんですけど、しっかり距離を取っているからフェースの戻りを誘導できる。これはきっと意識的な動作ではないと思います。普通の人にはできないので、どうか真似しないでください。
「ザ・プレーヤーズ選手権」で撮影した最新の松山英樹のスイングを連続写真でチェック
松山選手はスタンスが広いのが特徴的です。通常スタンスが広いプレーヤーは、大きな重心移動を目的としている場合が多いんですけど、彼の場合は違います。スイングの安定感を生み出すためにスタンスを広くしている。ショット力が非常に高く、トップに上がってから、その場で腰が回転してくるような使い方で打っています。
そして、特筆すべきところはフォロースルーです。正面から見たとき、すべてのエネルギーをボールに伝えているので、右腕とクラブが直線上に、フォロースルーで真っすぐになっています。もしインパクトで体が止まれば、右腕とクラブに角度ができる。松山選手がフルリリースできているのは、切り返しでクラブは上がりながら体は左に回るカウンターがかかって、そのエネルギーをインパクトで解放できているから。この2つの条件が揃わないと、このフォロースルーになりません。大きなフォロースルーだけを作ろうとするとダフります。
また、松山選手の左手のグリップは薄いんです(他の選手に比べてウィークグリップ気味)。ダウンスイングのフェースアングルも少し開いている。これは左へのミスを徹底的に嫌っている表れでしょう。「飛ばしたいけど曲げたくもない」という感じが伝わってきます。特にフェード系のボールを狙っているときに、球が無駄につかまるのはすごく嫌なこと。それを防ぐために、グリップでもスイング中でもフェースターンを抑えているのです。
正直、このフェースターンを抑える動きは一般ゴルファーにはお勧めしません。ものすごいスライスが出ます。松山選手の場合、インパクトで左足から体の重心までの距離を離すことによってフェースが戻ってくるのです。体が左に突っ込んだり、地面に近づいていくとフェースは開いたまま当たってしまうんですけど、しっかり距離を取っているからフェースの戻りを誘導できる。これはきっと意識的な動作ではないと思います。普通の人にはできないので、どうか真似しないでください。