世界のゴルフツアーが新型コロナウイルス感染拡大の影響で中断された3月半ば以来、停止していた男子世界ランキングは、次週の米国男子、PGAツアー、下部のコーン・フェリーツアーの再開に伴い6月14日終了時点で通常のシステムに戻ると発表した。

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再開の初戦となるPGAツアー「チャールズ・シュワブ・チャレンジ」（6月11〜14日・米テキサス州）は3月10日に中止となった「ザ・プレーヤーズ選手権」以来の大会で、世界ランキングトップ5がそろって出場予定。出場選手の世界ランキング順位によって計算される付与ポイントは、2019年のBMW選手権以来の高ポイントとなる。

しかしツアーによって再開時期が異なり、欧州ツアーは7月末再開予定。日本など未確定なツアーも多く、PGAツアーに参戦する選手が有利になってしまうという問題も浮上する。プレーしない選手はマイナス点もないが、メジャー大会など世界ランキングから出場資格を得る大会に関しては、中断前のランキングを適用するように、と各団体に求めている。

OWGR（オフィシャル・ワールド・ゴルフ・ランキング）のピーター・ドーソン会長は「米国でのプレー再開はゴルフ界がパンデミックから復活する第一歩でとても喜ばしい」とコメントしているが、休止期間中の取り扱いについてはこれから検討される。（文・武川玲子＝米国在住）