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アジア人初の米下部ツアー賞金王、イム・ソンジェのクラブワークの上手さは天下一品【超一流のスイング術】

アジア人初の米下部ツアー賞金王、イム・ソンジェのクラブワークの上手さは天下一品【超一流のスイング術】

所属 ALBA Net
下村 耕平 / Kohei Shimomura

配信日時:2020年6月8日 07時55分

韓国期待の若きエース イム・ソンジェのスイングを井上透が解説
韓国期待の若きエース イム・ソンジェのスイングを井上透が解説 (撮影:GettyImages)
1998年生まれの韓国期待の星、イム・ソンジェ。2015年の高校在学中にプロ宣言し、QTを受けて高校生プロとして日本ツアーに参戦。日本では優勝こそなかったものの、2016年は賞金ランク59位、2017年は同12位で賞金シードを獲得した。2018年からは米下部ツアーに参戦。1月の開幕戦でいきなり優勝すると、8月に2勝目を挙げ、下部ツアー賞金王で米ツアー昇格を決めた。2019年はトップ10に7度入り、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを受賞している。そして今季は「ザ・ホンダ・クラシック」でツアー初優勝を挙げ、今週の米ツアー再開をフェデックスランキング1位で迎えることになる。順調に階段を上り続ける22歳のスイングを、最先端の理論に精通しているプロコーチの井上透氏が解説する。

顔を傾けて深い捻転を作る 韓国のホープ・ソンジェのスイング【連続写真】

ソンジェは構えているときのバランスが特徴的。55対45くらいの左重心で構えています。バックスイングではストレートな軸感覚を大切にしながら、頭の位置を動かさずに、捻転していく。ほとんど体重移動せずに左軸でスイングする「スタック&チルト」のようなイメージにも見えます。ただし、ティアップは高いので、ダウンブローで打とうとしているわけではなさそうです。

ダウンスイング初期には手首の深いタメがあって、手元がベルトのラインまで下りてきたときに急激なリリース動作が入る。このことから「タメと解放」を上手に扱っていることが分かります。トミー・フリートウッドが体の回転を止めずにクラブを引っ張り続けるプレーヤーだとすると、ソンジェはクラブワークを使うプレーヤー。だからフォロースルーでは右手が左手の上に乗っかってくるのです。

キャップのつばに注目すると、バックスイングで左腕が地面と平行になるまでは頭の向きがまったく変わりませんが、それ以降は捻転量が足りないので、顔の向きが少し右に回ります。そしてフォロースルーで手元が腰の高さにくるまで、そのキャップの向きを変えていません。それに対してフリートウッドは頭も一緒に回転していく。インパクトで頭の向きを変えずに目線を残しておくと、クラブヘッドは走るんです。この辺りがソンジェのクラブワークを生み出す1つの要因になっています。

個性が少ないきれいなスイング作りという点は、韓国人選手の特徴とも言えます。それに2018年に米下部ツアーの賞金王を獲っていますから、実力は申し分ありません。言ってみれば松山英樹クラスです。ソンジェをはじめ、韓国人選手は海外で勝負する選手が多いですし、USLPGA(米女子ツアー)だけでなく、USPGAツアーでも韓国の選手がもっと増えていくと思います。

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