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ガルシアの小さいインパクトは、唯一無二の“シャローダウン”が理由だった【超一流のスイング術】

ガルシアの小さいインパクトは、唯一無二の“シャローダウン”が理由だった【超一流のスイング術】

所属 ALBA Net
下村 耕平 / Kohei Shimomura

配信日時:2020年6月10日 08時12分

最近はインパクトで脚を伸ばしたり、跳んだりする選手が多い中で、ガルシアにはまったく伸びる動きがありません。インパクトでは前傾が伸びてしまってもいいし、クラブを振る方向と反対方向に距離をとって当てるのが普通の選手の定番です。起き上がってとらえた方が体的も楽。ところがガルシアは、後方から見たとき、アドレスよりもインパクトのほうが体が小さく見えます。彼はあれだけ手元を低くシャローに下ろしてこられるので、伸び上がって距離をとるとミート率が悪くなってしまうのです。

ガルシアのようにアドレスよりもインパクトのほうが手元が低くなる選手は、歴史上いないと思います。つまり、誰も真似できないということなんです。真似をする必要性もないし、真似しようとしてもできない。彼そっくりのスイングの選手が出てこないのは、その2つの理由があるから。だからガルシアのスイングは観賞用です。すげーなーって。

■解説・井上透
1973年生まれ。神奈川県出身。1997年からツアープロコーチとしてのキャリアをスタート。中嶋常幸、佐藤信人、米山剛などのコーチを務めた。現在は成田美寿々や穴井詩らを指導している。東京大学ゴルフ部監督としての顔も持つ。

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