ツアー再開4戦目の「ロケット・モーゲージ・クラシック」でも無観客試合が続き、静かなはずの最終日がことのほか騒々しいラウンドとなった。

ドライバーからアイアンまで！　松山英樹のスイング集【動画】

松山英樹がちょうどハーフーターンに差し掛かる前くらいから、9番グリーンから10番ティにほど近いデトロイトGCのフェンス越しに多くの人が集まり“抗議デモ”が行われた。メガホンを手に抗議する内容は、大会が富裕層で開催されていること、大会スポンサーのロケット・モーゲージがビリオネアーであることから、デトロイト市長がこれら富裕層を優遇していることなどに対するものだった。

楽器を鳴らし、メガホンで叫ぶ声はコース中に響き、松山が9番、10番を通過するころには最高潮だった。

これは“デトロイト・ウィル・ブレス”という団体が予定していたデモで、昨年も大会中に労働闘争のデモが行われていた。

デモに傘下していた人がゴルフコース内に侵入することはなく、最終組が折り返す午後4時頃には終了したがかなり大きな騒音となっていた。選手のプレーに影響がなかったことを願いたい。（文・武川玲子＝米国在住）