だが、16番で1オン狙いを敢行できたのは、14番のチップインバーディがあったからだった。2打目をミスしてグリーンを捉え損ねたことは大きな失敗だったが、そこからのチップインは、持ち前の小技のうまさはさておき、優勝争いの大詰めで得た大きな幸運だった。
そんな天からの恵みを彼は無にしなかった。
「16番ティでキャディと『行く?』、『行こう!』と話し、(1オンを)狙った」
16番は294Y。モリカワの平均飛距離とほぼ同じだ。その意味でも成功確率は低くはなく、1オン狙いは無謀なギャンブルではなく、確信に基づいた攻めだった。
優勝後、米メディアから「今日のベストショット」を尋ねられたモリカワ自身は「16番のティショット」と答えた。
そう、彼のベストショットは16番の第1打。だが、彼の勝利への転機は14番と16番の双方であり、もしも、そのどちらかが起こっていなかったら、彼は勝ってはいなかっただろう。
そんな天からの恵みを彼は無にしなかった。
「16番ティでキャディと『行く?』、『行こう!』と話し、(1オンを)狙った」
16番は294Y。モリカワの平均飛距離とほぼ同じだ。その意味でも成功確率は低くはなく、1オン狙いは無謀なギャンブルではなく、確信に基づいた攻めだった。
優勝後、米メディアから「今日のベストショット」を尋ねられたモリカワ自身は「16番のティショット」と答えた。
そう、彼のベストショットは16番の第1打。だが、彼の勝利への転機は14番と16番の双方であり、もしも、そのどちらかが起こっていなかったら、彼は勝ってはいなかっただろう。