数日前から設定されていた、オンライのビジネスミーティングに出席したザック・ジョンソン（米国）。

帝王ニクラスのアイアンスイング【連続写真】

「てっきり“ライダーカップ”について何か聞かれるのかと思っていた」というが、そこには故ペイン・スチュワートの一家、娘のチェルシー、息子のアロン、そしてPGAツアーのジェイ・モナハン会長が顔を揃えていた。「一体、何事だ？」と叫ぶジョンソンに、チェルシーは「スチュワート・ファミリーからのうれしいお知らせ」として「2020年のペイン・スチュワートアワードに選出された」と伝えた。

サプライズに感情を高ぶらせたジョンソンの目には涙が溢れた。

ペイン・スチュワートアワードは99年、飛行機事故で亡くなったペイン・スチュワートの意志を継いで、スチュワート一家が00年に創設、ゴルフを通じてチャリティー、スポーツマンシップを称えるもので、これまでにアーノルド・パーマー、ジャック・ニクラス、ゲーリー・プレーヤーらレジェンドに加え、デービス・ラブ、アーニー・エルス、ジム・フューリクらも受賞している。

44歳のジョンソンは、実はペイン・スチュワートに会ったことがない。スチュワートが亡くなった頃は、ミニツアーに参戦したころ。お金がなくて投資家から支援を受けており、03年に下部のネーションワイドツアーで勝利。04年にはPGAツアールーキーで勝利、07年にはマスターズチャンピオンとなった。