＜BMW選手権 初日◇27日◇オリンピア・フィールズCC（イリノイ州）◇7366ヤード・パー70＞

新型コロナウイルスの感染が猛威を振るい始めた3月上旬の「ザ・プレーヤーズ選手権」で初日「63」のスタートを切りながら、2日目から大会は中止。幻の首位発進となった松山英樹だったが、プレーオフシリーズ第2戦の「BMW選手権」初日に圧巻のゴルフを見せ、5カ月半ぶりの首位発進を決めた。

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ツアー再開後はトップ30に入るものの上位を逃してきたが、難コースでこそ真価を発揮するのが真骨頂。前半こそ出入りの多いゴルフで1つ落としたが、バックナインで見せる。9番ボギーの嫌な流れを1番のバーディで断ち切ると、2番でも2打目をピンに絡めて連続バーディ。1つ伸ばして迎えた9番では約20mを沈めて、「入ってびっくりした」と自身も驚きのバーディ締め。尻上がりに調子を上げてリーダーボードの頂点に立った。

「グリーンがすごく硬くて、そこら辺でアジャストするのがすごく難しかったけど、いいプレーができた」と振り返った松山。前週の最終日に「これがどういう感じになっていくかすごく楽しみ」と手応えを話していたが、「だいぶ良くなりつつある。いいところも増えてきていると思う。そこをもっと意識してできるようにしていけたらいい」とさらに状態は上がっていると言えそうだ。

この日はドライバーとパターをスイッチ。ドライバーはスリクソンの新モデル「ZX-5」に、パターもエースではなくリッキー・ファウラーらが使っている黒のカーボンシャフトがささったものにスイッチ。「 前半の感じだったら明日替えようって思ってたけど、後半は良い感じで打てたんでどうしようか迷っている」とグリーン上が良くなったことで、うれしい迷いもでてきた。